家計簿・家計管理/収入を増やす副業のアイデア

消費税増税前に考える貯蓄の意味とは?

消費税増税を目前にして、家計防衛ムードが広がっています。備えとしての貯金は必要ですが、そもそもその節約や貯金は何のためか?を明確にしておきたいものです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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その貯蓄でもっと幸せになれたかもしれない

消費税増税を目前にして、家計防衛ムードが広がっています。備えとしての貯金は必要ですが、そもそもその節約や貯金は何のためか?を明確にしておきたいものです。

たとえば、成熟した深みのある人間になるには、どんなことが必要でしょうか。
「自分の人生を生きたぞ!」という達成感を得るには、どんなことが必要でしょうか。

これは私の私見ですが、新しいことに挑戦する、様々な人と会う、本を読む、旅をする、などによって、未知の経験を積み重ねていくことだと思っています。しかし、人と会うにはお茶代や食事代を出したり、お金がかかる。本を買うにもお金がかかる。旅をするにもお金がかかる。

反対に、毎日家と会社の往復だけをする、外食を控える、本は図書館で借りる、旅行も控える、という生活を続ければ、確かにお金は貯まるでしょう。でもその先に、いったいどんな豊かな人生が形成されるでしょうか。自分の自伝を書いて本にしたとき、いったい何冊売れるでしょうか。

そう考えると、節約や貯金に励むのは、安心と引き換えに、何か大切なことを犠牲にしているのではないか、と思えてこないでしょうか。

日本人は平均して約3000万の貯金を残して死亡するそうです。つまり、その3000万円と引き換えに、使ったら得られたであろう、様々な経験をすることなくこの世を去っているわけです。

不安に対して過剰反応し、人生を楽しむことを先送りし、最後は結局楽しむことなく終わっている人も少なくないということ。人生の終盤を迎えて死の床につくとき、人が最も後悔するのは、やったことに対してではなく、やらなかったことに対してだそうです。

今やっているその節約貯金が、自分の人生、家族の人生をグレードアップさせてくれるものかどうか、振り返ってみることも必要かもしれません。
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