古い道しるべを発見した
そうだ、なぜ今回、恵比寿を散歩しているのかといえば、Yくんが恵比寿で一人暮らしをしているからだ。自分の住む街についてもっと知りたいということで、今回の散歩となったわけ。さて、恵比寿南界隈でYくんがやたら興味を示していたのがここ「防衛省 防衛研究所」だ。厳重に警戒されている様子。「見学とかできないんですかねぇ」とYくんが言う。市ヶ谷にある防衛省は事前申し込みが必要だが、見学はできる。ここはどうだろうとネットで調べたが、防衛研究所資料室というのがあって、そこでは所定の手続きをすれば資料の閲覧がきるそうだ。と、その先にこんなものを見つけた。
渋谷区教育委員会の説明書きがある。
江戸時代中期の安永八年(一七七九)に建てられたこの道しるべは、中央に南無阿弥陀佛、その右側にゆうてん寺道、左側に不動尊みちと書いてあります。ゆうてん寺道とは、目黒方面から別所坂を登り麻布を経て江戸市中へ通じる最短距離の道、不動尊みちとは、目黒不動へと続く道です。
それにしてもお昼をどこでいただこうか。僕がつくってきた「恵比寿散歩のヒント」を見ながらあそこにしよう、ここがいいかななどと言っていたが、Yくんがふと「恵比寿っていうと、これっていうグルメはないですよね」と言う。何言ってんの、恵比寿といえばオムライスだよ、と答えて僕は自分の言葉にハッとした。