最近注目されている二世帯住宅。ガイドYuuも二世帯同居の経験者であり、また数多くの二世帯リフォームの相談に乗ってきました。しかし昔と変わらず今も多いのが鍵のトラブルです。今回のリフォームの現場からは、鍵を拒んだ夫、鍵を付けたくなかったワケ、その結末です。

最近二世帯住宅リフォームが注目されている

二世帯同居のメリットの1つは、共働き子世帯の子育てを助けあうこと。

二世帯同居のメリットの1つは、共働き子世帯の子育てを助けあうこと。

最近とみに増えたのが、二世帯住宅に関するマスコミからの取材や講演依頼です。

二世帯同居で生まれる新たなメリットとして注目されているのが、共働き夫婦へ家事や子育ての支援ができること、相続増税の対策になること、家を買うのが難しい若い世代への支援になること、空き部屋対策としてなどです。

昨今では二世帯同居や近居を積極的に望む若い人が出てくるなど、意識が昔とは変わってきているのを肌で感じています。またそれに伴い、二世帯リフォームのプランも昔とはだいぶ変わってきています。しかし、昔から変わらず今も多いトラブルもあります。それが鍵のトラブルです。

 

寝室に鍵を付けたい

A子さんは二世帯同居に際し、寝室に鍵を付けたかった。

A子さんは二世帯同居に際し、寝室に鍵を付けたかった。

数年前、ご主人のご両親と二世帯同居を始めたA子さんのケースです。同居したのはA子さんのご主人が生まれ育った家。2階を子世帯用としてリフォームし、1階はそのままご主人のご両親が暮らすという二世帯プランでした。

キッチンや浴室などの水まわりは共用でしたが、A子さんはそれに関しては特に不便は感じていませんでした。しかし妥協したくない点が1つありました。それは、寝室に鍵を付けることでした。

 

二世帯同居で鍵の取り付けを拒む夫

しかしその願いは、ご主人の「鍵なんて要らないよ」「家族なんだから」という言葉で却下されました。あまり何度も言うのも気が引けたA子さんは諦めて暮らしていたのですが、そのうち義姉の里帰りについてきた姪甥たちが、遊びにくるたびに2階に駆け上がってくるようになりました。

休日も心休まる時が無い、鍵を付けたいなら離婚?

休みの日、寝室にいても心休まる暇がない。

休みの日、寝室にいても心休まる暇がない。

休日、寝室でくつろいでいても、いきなり寝室のドアが開いて飛び込んでくる子どもたち。A子さんは、心休まる暇がない状態に陥ってしまいました。

そこでA子さんは、ご主人に再度、寝室に鍵を付けたいと申し出ました。

しかし、「家族なのに」「信用できないのか」と拒まれ、何度も言ううちに、「そんなに家族が信用できないなら離婚する」とまで言われてしまったのです。信用云々の話ではないのですが、なぜかそれが通じず。A子さんはストレスで休日が来るのが苦痛になってしまいました。

 

専門家からの提案という形で解決

相談を受けた私は、A子さんに、夫婦間で話すとこじれやすいことに関しては自分で言うのではなく、「専門家からの提案」という形をとるようアドバイスしました。結果、A子さんはご主人に鍵の必要性を理解してもらうことができ、取り付けに成功しました。

実親と二世帯同居している側が鍵を拒む

寝室に鍵を付けたいなんて不愉快とまで言われた人も。

寝室に鍵を付けたいなんて不愉快とまで言われた人も。

このような二世帯同居での鍵のトラブルは昔から多く、今もよく聞くトラブルの1つです。鍵の取り付けを拒むのは、多くは実親と二世帯同居をしている側です。

拒む理由は、水臭い、家族を信用してないようで不愉快、鍵を付けるなんて大げさ、酷い例では、寝室に鍵を付けたいなんて中で何をするつもりなんだ、とまで言われた人もいました。

 

子ども部屋に鍵を付けるのはよくないという意識

子ども部屋なら、鍵を付けるのはよくないと感じるのは当然。

子ども部屋なら、鍵を付けるのはよくないと感じるのは当然。

このようなトラブルに陥ってしまった家族から個別に話を聞いてみると、頑なに寝室に鍵を付けることを拒む人の意識は、子ども部屋に鍵を付けるのはよくないという意識と、よく似ていることがわかります。

実親との二世帯同居の場合、結婚して新しい世帯を築いていても、その家の中では子どもであることに変わりはありません。

そうなると自分が寝る部屋は、その家の中では子ども部屋にあたります。子ども部屋なら、鍵を付けるのはよくないと感じるのは当然です。また、親の側も子どもの部屋に入るのに遠慮はいらない、という意識を持っているケースもありました。

 

我が家は癒し、パンツ1枚で大の字になれる場所がありますか?

我が家は、精神と身体を癒してくれる巣。

我が家は、精神と身体を癒してくれる巣。

親子で助け合い、家族の絆を深める二世帯住宅、二世帯同居ですが、トラブルなく快適に暮らすためには、それぞれ別の世帯であることを強く意識してリフォーム計画を立てることが必要です。

大きな子ども部屋を作るのではなく、新しい家庭を築き、異なる世帯が一緒に暮らすのが二世帯同居です。

我が家は、精神と身体を癒してくれる巣です。心安らぐ暇が無い家を、我が家と呼べるでしょうか。心置きなくパンツ1枚で大の字になれる場所があってこそ我が家。その二世帯プランは家族全員にとっての我が家になっているか、じっくり検討していくことが大切です。

 


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