子育て

子供に託すママの思い、その裏に隠れている葛藤(2ページ目)

子供が生まれると、親は自ずと「この子はどんな子に育つのだろう?」 そして、「こんな風に育ってくれたらいいな」と思いを馳せたりします。そんなママの気持ちには、実は裏の思いが秘められていることもしばしば。子供に託すママの気持ちの裏にあるものとは?

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

自分の母親を受け入れる

過去への思いは変えられる

過去への思いは変えられる

私がご相談でこのようなケースに出会った際には、まずご自身のお母さまとの関係を見直す期間を作っていただいています。自分が母親になり、自分の母親のことを否定的に見るようになってしまうと、それがどんどんエスカレートする傾向があるからです。

小さい頃は、「自分のお母さんは完璧」と思っていたのに、実はそうではなかった。こんな事実も、今の自分を振り返れば、よく分かること。完璧な母親など存在しないのですから。

そんな「完璧でないお母さん」を受け入れてあげる、さらには、

「お母さんも一生懸命だったんだ。必死だったんだ」
と、今、自分が母親になった立場で分かってあげる

この「許し」が、お母さまとのわだかまりを溶かしてくれる効果があります。

母親をしているときはみんな必死。その必死さが、時に子供には辛く感じられることもある。今の自分と重ねあわせれば、きっと理解しやすくなります。


大事なのは「今」

私が普段、講座やご相談などでお会いするママ達の中にも、お母さまとのわだかまりで悩んでいる方はいらっしゃいます。そんなとき、私はいつも、

「過去は変えられないけれど、今の思いなら変えることができます」

とお伝えします。

つまり、過去の思い出は変えられないけれど、過去の思い出をどう思うかは変えられるのです。

「変えられないことに目を向けるよりも、変えられることを変えていく」

とても前向きな考え方ですよね。

自分が母親になった瞬間から、自分の母親との新たな関係も同時にスタート。これまでの「お母さん」の顔に加え、おばあちゃんの顔、そして、1人の母親としての顔を上手に付け加えながら、いい関係を築けると、これまでのわだかまりがウソのように消えてなくなってくれます。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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