電気自動車・EV/電気自動車・EV基礎知識

プラグインハイブリッドカー(PHV)とは?(2ページ目)

現在走行するほとんどのハイブリッドカーに搭載されたモーターはエンジンの補助にすぎず、依然として多くの車がガソリンに頼り走行しています。今回は、そんなハイブリッドカーの中で、より環境に優しく、電気自動車に近い性質をもつ「プラグインハイブリッドカー」について説明させていただきたく思います。

中島 徳至

執筆者:中島 徳至

電気自動車ガイド

日本で走っているプラグインハイブリッドカー

代表的なプラグインハイブリッドカーとして、トヨタのプリウスPHVがあります。2012年1月から国内販売を開始しています。プリウスPHVの燃費はJC08モードで最大61km(EVとハイブリッド走行の複合燃費)であり、一般的なプリウスの32.6kmと比較して大幅に良い燃費となっています。またEVモードの走行距離は約26.4kmとされており、日常生活での移動範囲がこの距離内であれば、よりエコで経済的なプラグインハイブリッドを私はお勧めします。現在の小売価格は285万円と少し高額ですが、「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」を使用することで、一般家庭における値段が最大30万円引かれた255万円での購入が可能になります。
(図)トヨタundefinedプリウスPHV

(図)トヨタ プリウスPHV

2013年8月現在の累計販売台数は約1万4000台で、当初の年間販売目標台数の4万台を大きく下回っています。この原因は、価格が他のラインナップに比べて高い事が上げられます。そして充電のためのインフラ整備が十分でないことで、電気のみを使用する恩恵に預かれない事も購入を控える代表的な意見です。

しかし私個人の考えですが、プラグインハイブリッド車を、既存のガソリン自動車の代替として開発を進めている自動車メーカーの動きに注目しており、2020年までには様々なタイプの充電インフラがより普及することと、電池技術が進歩することで価格が一般的な車と同等になると私は予想しています。プラグインハイブリッドカーも電気自動車と合わせて、普及する国や用途は様々でしょうが次世代エコカーとして活躍していくことでしょう。
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