家計簿・家計管理/家計管理の注意点、落とし穴

家計簿を挫折してしまう人によくある原因5つ

家計簿をつければ貯蓄が増えるはず! と意気込んではみたものの……挫折して、イヤになり、やめてしまうことも多いのでは? そこで、多くの貯められる人・貯められない人への取材と、筆者自身の失敗経験をあわせて、家計簿を挫折してしまう原因5つと、改善点をお伝えします!

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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続かない原因が分かれば、家計簿はもっとラクになる

せっかく家計簿をつけようと思い立ったのに、「3日目くらいから面倒になってきた」「うっかり1週間放置」「面倒だから来月から始めよう」……そして「もうイヤ! やめた!」というサイクルにハマっていませんか?
 
家計簿を続ける自信がない人は、まず「ハードル」を低く設定することが大切です!

家計簿を続ける自信がない人は、まず「ハードル」を低く設定することが大切です!


几帳面な人からすれば「家計簿なんて簡単よ! 毎日つければいいだけじゃない」と思うかもしれませんが、実は筆者自身もズボラなものでして、「家計簿は工夫しないと続けられない」と考える1人。家計簿がイヤになってしまうのには、原因があるはずです。

そこで、数多くの貯められる人・貯められない人への取材と、筆者自身の失敗経験をあわせて、家計簿を挫折してしまう原因5つと、改善点をお伝えします!
 

原因1:とにかく細かすぎる

「牛乳 188円、卵 198円」などと、買った品物1つずつを書こうとしていませんか。いやいや、レシートをそのまま書き写すのが目的ではないので、そんな細かくなくていいのです。

家計簿をスタートする目的は、まず「自分がどんな物を買い過ぎる傾向にあるか」をざっくり知ること。牛乳が188円だったのか、178円だったのかという細かい話は、次のステップにしましょう。

スーパーの買い物の合計額1980円だったら、まずは「スーパー 1980円」だけでOK。食品以外のティッシュペーパーや歯ブラシなどを買ったときにも、まとめて「スーパー代」として、ざっくりと記入しましょう。もし、食品以外の買い物が多ければ、「スーパー食品 1660円」「日用雑貨 320円」と、分けて書いてもいいですね。
 

原因2:レシートが行方不明になる

レシートを集めておき、週末にまとめてつけようと思っていたのに……お財布の中にレシートが全部ない。ズボンのポケットやバッグの内ポケットなどバラバラになっていませんか? 電子マネーを使うほか、ネットショッピングやネットオークションでの買い物は、レシートがない場合もありますよね。

このケースは、「レシートを必ず1つの場所に集めること」「使ったらすぐ記録すること」の2つを心がけることで解決します。
 
  • レシートをもらったら、「必ずお財布に入れる」(小さなクリアファイルなどでもOK)
  • 電子マネーなどでレシートが出ない場合、ネットショッピングやオークションでクレジットカードや銀行振り込みをする場合は、「使ったそのときにメモする」(手帳に書き込むか、アプリやケータイのメモに記録するなど)
 

原因3:電気代、習い事費など「固定費」までつけている

毎月一定額を払うものには、家賃や住宅ローン、駐車場代、電気代、ガス代、携帯代、習い事代、生命保険代などがありますよね。これらをその都度、家計簿につけてないでしょうか?

このような「固定費」は、まとめて月1回つけると簡単です。固定費をすべて、クレジットカード払いや銀行口座引き落としにしておけば、カードの利用明細と銀行の通帳が、その記録がわりになります。

日々つける家計簿は、固定費をのぞいた「流動費」だけに絞りましょう。そして月末に、カードの利用明細(または出費記録等)や銀行の通帳をチェックして、固定費をまとめてつけるとスムーズです。
 

原因4:「ツール」が自分に合っていない

“家計簿”と一口にいっても、最近はさまざまなツールがあります。市販されている「家計簿」だけではなく、手帳につける方法、スマホのアプリ、パソコンのエクセルなど、いろいろな方法がありますよね。

仕事が激務で、帰宅は深夜。土日は家事やお出かけですぐ終わっちゃう……という人にとって、自宅で書きこむ市販の家計簿を使うのは大変。外出先でその都度記録できるスマホのアプリが向いているでしょう。また、1日に何度も手帳を開く人なら、手帳にメモする方法が向いているかも。計算機を使った手計算が面倒な人は、エクセルやスマホのアプリで自動計算してもらうとラクです。

家計簿がうまく続かないと感じたら、他のツールも試してみてくださいね。
 

原因5:買い物の「回数」が多すぎる

食品はAスーパーで買い、卵はBストア、途中でティッシュがないことを思いだしてドラッグストアで買い、喉が渇いたからコンビニでペットボトルを買おうとして、お菓子を見つけて一緒に買う……なんていう行動をしていると、レシートがどんどん増えていきます。

レシートの枚数が増えると、家計簿をつける手間は一気にアップ。家計簿が面倒だと感じたら、買い物の回数が多すぎるのかもしれません。買い物の回数が多いということは、行き当たりばったりで、自分に必要な物を長い目で考えられていない可能性があります。

そんなタイプの人にオススメなのが、“まとめ買い”です。例えば、「週末にまとめて1つのスーパーで買う」と決めれば、1週間に必要な物をじっくり考えて買うようになります。無駄な出費が減り、買い忘れがなくなり、さらにレシートも1枚で済みます。家計簿をつけるのもスムーズですよね。

いかがでしたでしょうか? 家計簿が続かない原因が、何か1つでも見つかりましたでしょうか?  今から家計簿をスタートする方、また再スタートする方は、ぜひこの5つを意識して、「貯められる人」を目指してくださいね!

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