カーシェアリング/“買わない”カーライフのすすめ

カーライフを満喫しながら購入資金を貯められる

お得で便利なカーシェアリングはお金をかけずにカーライフを満喫できる手段だ。クルマの楽しさをたっぷりと味わえるはず。クルマ好きになったその先には、買うという選択肢も広がってくるかも……?

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

カーシェアリングのその先に

安い、お得とさんざん煽ってきたカーシェアリング。何年も「おいしい中古車」を紹介し続けている私ですら、「買わなくてもカーライフを楽しめるから」ここまでオススメしている。しかし、ホントにそれだけで私が推すと思いますか?

維持費がかからないから趣味にお金をかけられると、前に述べた。またクルマの違いが分かってくると乗るのが楽しくなるとも、述べた。クルマを買った場合と比べて3年間で300万円以上も違う、と述べたことも、思い出してほしい。

つまり、カーシェアリングでお金をかけずにカーライフを満喫できる→何度も、いろんなクルマに乗るので、クルマの違いがだんだん分かってきて乗るのが楽しくなる→それが3年間続けば300万円は浮いている計算になる→お金もあるし、欲しいクルマもできたし、そろそろ買ってみようかな、となる人がおそらくいるだろう、というのが私の目論見。できれば「フェラーリ貯金」とかしてちょうだい、という私の皮算用。

クルマに乗る楽しさはクルマに乗らないと分からない

しかも、この目論見や皮算用を胸に秘めているのは、どうやら私だけではなさそうだ。そもそもカーシェアリング大手3社のうち、2社は駐車場運営会社。つまり、クルマに乗る人が減れば駐車場の利用者も減ってしまう。だからクルマ好きが増えることは大歓迎なはずだ。またカーシェアリングにクルマを提供しているBMWのキャッチコピーは「駆け抜ける歓び」。駆け抜けてくれなければ(乗らなくては)歓びを感じてもらえないわけだから、カーシェアリングでも何でも、とにかく同社のクルマに乗ってもらうことが重要なわけ。

……なんていう、大人の事情を理解してもらわなくても、カーシェアリングでさまざまなクルマに乗り、カーライフを満喫していれば、いつかきっと自分のクルマが欲しくなる。実際、アメリカのカーシェアリング大手のジップカーでは、若いウチはカーシェアリング、ある程度成功したら愛車を購入という人が多いそうだ。

「おいしい中古車」をオススメしている私にとって、お金がないからこのクルマで我慢しよう、なんて思ってクルマを買われることこそ切ないお話。そんな妥協でクルマを買うくらいなら、カーシェアリングでしっかりお金を貯めて、欲しいクルマを買ってほしい。そうやって納得のいくクルマ選びをしてもらうことが、さらにクルマを好きになることに繋がるはずだから。それが本当の私の願いだ。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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