ネットで予約、受付ナシでそのままカーステーションへ

以前、オリックスカーシェアのユーザーから聞いた話だ。その人は早朝からゴルフに出かけるためにいつもレンタカーを借りていたという。ゴルフの前日には最寄りのレンタカーの営業所へ出かけ、クルマを自宅付近の駐車場に駐めていた。しかしカーシェアリングを利用し始めたら、前日にわざわざクルマを取りに行かなくてもよくなったし、営業所でいちいち名前を書いたりする必要もなくなった。もちろん、自宅付近に駐めるための駐車場代もかからない。ガソリン代も不要だ。

レンタカーと違い、カーシェアリングは乗る度にいちいち運転免許証を提示するなどの手続きをする必要がない。オンラインでクルマの空き状況を確かめ、オンライン上で予約できる。時間になったらそのクルマが置いてあるステーションまで行き、専用カードをかざすとクルマのロックが解除され、クルマの中にあるキーを使ってクルマを始動させるだけ。戻る際もガソリンを満タンにして返す必要は、基本ない。

ただし「みんなでシェアリングする」わけだから、次に乗る人が困ると思えば(例えばガソリン残量が残り1/3程度なら)、クルマに備え付けのガソリンカードを使って最寄りのガソリンスタンドで満タンにして返すことがマナーだ。もちろん、専用のガソリンカードなので使用した本人がガソリン代を負担することはない。

手軽さとお得がライフスタイルを変わる

つまり、乗りたいときにすぐ乗れるし、すぐ返せる。気軽にクルマを使えるというのが、料金の安さ以外とともにカーシェアリングの大きなメリットの1つだ。これを積極的に活用する人々も多い。例えばタイムズカープラスで募集した体験談を見ると、仕事帰りに気が向いたら、ふらっと工場の夜景を見に行く人もいる。「今日は晴れているからきっと夜空がキレイだろう」と、カメラを抱えて山へ出かける人もいる。早朝、渋滞が始まる前に都心から山梨県まで向かい、富士山を見ながら朝風呂を楽しんで、渋滞前に帰ってくる人もいる。

もちろんクルマを持っていれば、こうした行動は簡単にできるが、カーシェアリングでも「気が向いた」時にできる。クルマを持っていなくても、自分らしいライフスタイルが手に入る。しかも駐車場代やガソリン代など維持費がほとんどかからないから、こうした「朝活」「夜活」にお金をかけやすくなる。当然「朝活」「夜活」が充実する、というわけ。

クルマを持たなくても、いやそれどころか、クルマを持っていないほうが趣味を充実できる。ひと昔前の、私が大学生の頃は、中古車を買ったおかげで毎日吉野屋の牛丼かカップラーメン、なんていう話がザラだったが、今の若い人はそんなことをしなくても済む。

もちろん彼女とのデートにだってカーシェアリングを使えるし、デートの行き先にお金をかけられる。「送っていくよ」なんて、私の頃よりは遙かに気軽に言える。それなのに今の若い人は草食系だなんて、あぁなんてもったいない……。
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