今年度の愛知県最大のヒット! ご当地総選挙で全国2位、グッズは500種以上!
2013年度の愛知県最大のヒットといえるオカザえもん。「あいちトリエンナーレ2013」がらみで岡崎市のアート広報大臣に任命され、ご当地キャラ総選挙ではあのふなっしーに次いで何と全国第2位に! イベントや商品化にもひっぱりだこで、県内では今や見ない日はないほどの人気者となりました。さて、まずはオカザえもんのプロフィールをご紹介しましょう。
○ 本名:岡崎衛門之介(おかざきえもんのすけ)
○ 生誕地:岡崎市
○ 生年月日:1972年7月1日(7月1日は岡崎市の市制記念日)
○ デビュー:2012年9月4日Facebook参加、11月1日「岡崎アート&ジャズ2012」に登場
○ 血液型:O型(OKAZAKIだから)
○ 身長・体重:180cm・60kg
○ 特技:自己流ダンス
○ 婚歴:バツイチ
○ 家族:4歳のオカザえもんJr.(他、兄オカザえもん(本名:岡崎衛門之丞)がいる)
○ 好きな食べ物:岡崎まぜめん、八丁味噌を使った料理
○ 趣味:ジャズ音楽鑑賞、現代美術鑑賞
デビュー当時は“キモい”と不評
地元紙は「子供泣き出す」と報道
すっかりご当地の顔となったオカザえもんですが、デビュー当時の評判は散々。初めて新聞に大きく取り上げられた際の見出しは「子供泣き出す岡崎ゆるキャラ」。市民の間でも「キモい」「かわいくない」の拒否反応が目立ち、ついには市長が「好きではない」と公言する始末。確かに「岡崎」の「岡」の字が顔になったデザインや、胸に「崎」と書かれただけ(胸毛だそうです!)の真っ白なコスチュームはとてもかわい気があるようには感じられません。無表情を際立たせる眉毛なしのデカい目玉は何を考えているのか分かりづらく、さらには無駄にのっぽであることが威圧感すら与え、“不審人物”ならぬ“不審キャラ”の印象を少なからず助長しました。
そんなネガティブなイメージをはねのけ、あれよあれよという間に人気が沸騰。「嫌よ嫌よも好きのうち」なのか、「珍味は慣れるほどクセになる」というワケなのか、何ともふに落ちない不思議ブレイクとなりました。
なぜこんなにブレイクしたのか!? オカザえもんに直撃インタビュー
オカザえもんはなぜこんなにもブレイクしたのか? その秘密と理由、さらに今後の活動を本人に直撃しました!― はじめまして。やっぱり間近で見ると何とも形容しがたいインパクトですね・・・。
オカザえもん(以下「オカ」) 「そうでござるか」
― デビュー当初は中日新聞に「子供泣き出す」とデカデカと書かれるなど不評も目立ちました。
オカ 「かわいいキャラクターでも子供は泣くものでござるよ。あの記事で拙者を知ってくれた人も多かったので“砂ん丘”(サンキュー ※口グセのひとつ)でござる」
― 岡崎市のキャラなのに市長にも「好きではない」と言われちゃってますし。
オカ 「好き・嫌い、気持ち悪い・かわいいの判断は人それぞれ。それに拙者は市の公式キャラクターではなく、公認みたいなものでござるから、市長さんがどう感じてどう発言されるかも自由でござるよ」
インパクトありすぎの「岡崎」のルックスに隠された深謀遠慮(?)
― それにしてもどうして「岡」の字が顔という身もふたもないキャラになったんでしょう? そういう人、というか生きものですから「なったんでしょう」というのも何なんですが(笑)。岡崎には八丁味噌や岡崎城などシンボルはいろいろあるじゃないですか。オカ 「八丁味噌も岡崎城も確かに岡崎の誇りでござる。しかし、味噌や城は全国各地にあるのでいちいち説明しないと岡崎に結びつかないでござろう。その点『岡崎』と書いてあれば説明不要。いや、書いてあるわけではなく生まれつきこういう顔なのでござるが」
― そんな逆境にもめげず、気づけばご当地キャラの中でも屈指の人気者に。なぜこんなにブレイクしたんでしょう?
オカ 「自分では自分のことを気持ち悪いなどとは思っておらぬので、なぜ人気?と聞かれるのはいささか心外なのでござるが、拙者のルックスにインパクトを感じた人が多かったのは事実でござろう。“何だろう?”でも“変なの”でも、どこか他のキャラとは違うと印象に残ったということ。“気持ち悪い”がある時“でも何か面白い”とチェンジするところにキャラクターの面白さがあり、そんな“面白いよね”という共感が少しずつ広がっていったことで人気も広がったのではないかと思うでござる」
商品化のオファー殺到でウハウハ? オカザえもんの意外なフトコロ事情
― 地元では、商店街にオカザえもんのフラッグがズラッと掲げられていたり、グッズも数え切れないくらい売り出されています。今では市民にとても愛されているようですね。オカ 「最初は市役所に“岡崎をバカにしているみたいだ”などの苦情もあったそうでござる。でも、だからこそしっかりPRせねばといろんなイベントに出るなどしてガンバったでござるよ。岡崎の人は郷土愛がすごく強いので、そんな拙者の岡崎への思いが伝わって、認めてもらえたと思うでござる」
「和泉屋」のオカザえもんどら焼き1個180円は、日経新聞が選ぶ「ゆるキャラスイーツ・ベスト10」で5位にランクイン! オカザえもんの白黒カラーをイメージして白小豆あんに丹波の黒豆が入りぜいたくな味わい
オカ 「岡崎市内の企業やお店の商品化については無償で行っておりますでござる。ただし著作権フリーではなく地元企業同士の商品のデザインが、かぶらないように確認させていただいたりしているでござる。岡崎市の振興になるかどうかということを第一に心がけていますでござる。正直お金にはならないでござる」
アート広報大臣退任で4月からはフリーに
オカザえもんと会うには?
― イベントの出演も多く超多忙ですね。オカ 「昨夏は1日7本出演ということもあったでござる。おかげで過労で休養せざるを得なくなり、兄上に代役を務めてもらったこともありもうした。最近はちょっとイベント出演は控えようと思っているでござる」
― オカザえもんに会いに岡崎に行こう、という人も増えたのではないかと思いますが、必ず会える場所はあるんでしょうか?
― 昨年4月に市から委嘱された岡崎アート広報大臣の任期が年度末で満了し、4月からはフリーになるそうですが、今後の活動は?
オカ 「3月までは岡崎公園能楽堂で『オカザえもん十番勝負!』と題して定期公演を行っているでござる。今後は愛知県外での認知度の低さを解消すべく、全国へ展開するよう活動してゆきたいでござる。できれば海外へも行ってみたいでござる! そして、県外からも海外からも岡崎に観光客がくるようがんばりたいでござる!」
□ オカザえもん公式HP