=Index=
・ターゲットスティック
・“ダウン(フセ)を教える”:レベル2
・“ダウン(フセ)を教える”:レベル3
・“ダウン(フセ)を教える”:レベル4
ターゲットスティック
「ダウンは、感情面で落ち着く姿勢でもあり、また危険性からの回避にも役立ちますので、是非覚えさせてあげたいですね」(山田さん) |
ターゲットスティックの種類
ターゲットスティックとして使えるものは、アイデア次第でいろいろ。気をつけることは、先端が尖っていないこと。 |
さて、今回は、ターゲットスティックを使って、“ダウン(フセ)”を例に教えてみましょう。実は、この“ダウン”も、段階を追って教えることで、確実に覚えさせていくことが可能になります。“ダウン”は、犬が感情的にも落ち着いていられる動作の一つですので、いろいろなシチュエーションで必要にもなってくるもの。この“ダウン”をマスターした後には、“ウェイト”や“マイン&テイク・イット”などの教え方を予定しています。
“ダウン(フセ)”を教える:レベル1/目標とスキル
スティックを使うと、ある程度、犬の遠隔操作もできるようになる。 |
ターゲットに鼻先がつく。
〔犬に必要なスキル〕
ターゲティング/キューに応える
〔人に必要なスキル〕
シェイピング/キューをつける
ダウン(フセ)”を教える:レベル1/教え方
ターゲットの先端を鼻先で追わせて、ダウンのポジションに導く。 |
2:ターゲットを使って、犬の頭が少し下に下がるように誘導。頭が下がったら、その瞬間にクリッカーを鳴らし、ご褒美のトリーツを。
3:ターゲットの位置を少しずつ下げていく。犬が鼻先をターゲットにタッチしたら、クリッカー&トリーツ。ターゲットは、最終的に床に着くまで下げていく。
4:次に、ターゲットの位置を、犬の体から3~5cm前にずらして床に着けるようにする。この際、犬が立ってしまった場合には、ターゲットをはずす。
5:うまくいかなかった時には、ダウンのポジションをよりとりやすくするために、犬の前足の間にターゲットポイントを置く、椅子の下を使ってトレーニングする、自分の膝の間に犬が来るように仕向ける、などの方法を用いてもOK。
〔クリッカーを慣らすタイミング〕
・ターゲットにタッチした時。
・頭がターゲットに向かって下がった時。
・お腹が床に着いた時。
次のページでは、“ダウン(フセ)を教える”のレベル2に移ります。