歯列矯正/歯列矯正の種類・方法・金額・注意点

日本製のマウスピース矯正・アソアライナーについて(2ページ目)

今注目を集めているマウスピース矯正。今まではアメリカ製が主流でしたが、改良を重ねた日本製のシェアも伸びてきています。それらの違いや特徴などをご紹介します。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド


日本生まれの精度の高い「アソアライナー」

日本製のマウスピース・アソアライナー

日本製のマウスピース・アソアライナー

インビザラインによるマウスピース矯正が誕生してから、多くのマウスピース矯正が世界で開発されてきましたが、今最も精度が高く、日本中のクリニックで支持されているマウスピース矯正がアソアライナーです。アソアライナーは日本で生まれ、日本各地の専門の技工所がマウスピースを作成することで、質の高い治療を提供しています。

インビザラインのように患者サイドで確認することの出来るシュミレーションシステムはありませんが、歯の動きに合わせてその都度新しいマウスピースを作成していくので、動きにズレが無く、確実に歯並びを整えていくことが出来ます。またマウスピースを日本国内で作成するので治療開始までのタイムロスが少なく、すぐに治療をスタートさせたいと希望される方には大きなメリットとなります。

治療の流れとしては、最初に医師が診断を行い、歯型などのデータをとります。それらのデータに基づき、国内でマウスピースを作成し、約2週間後には治療をスタートすることが出来ます。アソアライナーのマウスピースは、同じ型で3ステップの厚みのものが用意され、1ヶ月掛けて厚みの薄いものから厚いものへとステップアップさせて行きます。こうすることで歯を動かす時の痛みを軽減し、少しずつ、確実に歯を動かしていく効果があります。1ヶ月ごとに歯型などのデータを随時取り直し、新しいマウスピースを作りながら治療を進めていきます。

アソアライナーのマウスピース

アソアライナーのマウスピース

基本的には1ヶ月先のマウスピースを常に作るという流れで治療が進みますが、「3step-in-1」といって、3ステップ分をまとめて作り、装着していくという治療プランも用意されています。頻繁な来院が難しい方には適した治療プランですが、歯の動きのズレなどを考慮するため、通常1ステップでは最大1mmの幅で移動させていくようにマウスピースを作成しますが、3step-in-1では1ステップ目は最大1mm、2ステップ目は0.7mm、3ステップ目は0.5mmの移動幅になるように作られます。正確に、より早く歯並びを整えたいと希望される方には、1ヶ月ごとのデータ採取とマウスピースの作成をお勧めしています。

新しい治療法・マウスピース矯正を受けたいときは……

マウスピース矯正は、数多くの審美歯科治療の中で、比較的新しい治療法になります。ですが日本や世界中に治療症例は多く、安全性も高く、患者さんのメリットも多い治療法として年々支持を増やしています。治療を検討されている方はしっかりとした実績のあるクリニックを選び、治療前のカウンセリングなどできちんと希望を汲んでくれ、ドクターとの信頼関係を結ぶことの出来るクリニックで治療を受けることをお勧めします。大きく乱れた歯並びではマウスピースの適用が難しいケースもありますが、まずはクリニックで診てもらうことをお勧めします。
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