ハンドターゲットの教え方
クリッカーを持つ手のほうに、ご褒美となるおやつも一緒に持ちます。
ターゲットとする手を、写真のように構えます。
ここでは、鼻先を手の平にタッチするように教えます。最初は、鼻先から数cmの近い距離に手の平をかざし、「手の平を見たら」「匂いを嗅いだら」「手の平にタッチしたら」クリック→おやつ、というふうに少しずつ段階を踏みながら教えていきます。(クリッカーの使い方やご褒美の与え方についてはこれまでの記事を参照)
手の平にタッチができるようになったら、次に、手の位置を犬から少し離してみたり、手の位置をいろいろ変えてみたりして練習します。モデル犬のマーロン君は、すでにハンドターゲットが入っているので、山田さんの手をしっかりと追っているのがわかりますか?
マーロン君、見事にタッチしています! この真剣な目つき、可愛いですね(笑)。さて、この動作にはキューはなくても大丈夫ということですが、やはりあったほうが後々便利というお話です。適当と思われる言葉を、キューとしてつけておくといいでしょう。(キューのつけ方についてもこれまでの記事を参照)
“オイデ”を教えてみよう!
ハンドターゲットを覚えることができれば、“オイデ”を楽に教えることができます。
犬から少し離した場所で手をかざし、キューを出すと、犬はアナタのもとにやって来るはずです。「オイデ」「カム」などのコマンドを使いたいのであれば、徐々にキューとすり替えるようにしていきます。
同じ要領で、人間の脚の間をくぐらせながら歩く“8の字歩き”を教える際にも、手の平で犬を誘導することにより、よりスムーズに教えることができるんですよ。
次のページでは、紙コップを使ったターゲットゲームと、ターゲット・トレーニングの注意点などについて。