/犬のしつけ・トレーニング

愛犬と楽しくクリッカートレーニング!-5(2ページ目)

今回は「ターゲット」について学びます。飼い主の手や体の一部、または物などに、犬の鼻や前足を“タッチする(触れる)”ことを教えておくと、基本的な行動はもちろん、トリックなどを教えることも可能になります。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

ハンドターゲットの教え方

クリッカーとおやつを片手に
 
クリッカーを持つ手のほうに、ご褒美となるおやつも一緒に持ちます。

ターゲットとなる手
 
ターゲットとする手を、写真のように構えます。

手の平にタッチ
 
ここでは、鼻先を手の平にタッチするように教えます。最初は、鼻先から数cmの近い距離に手の平をかざし、「手の平を見たら」「匂いを嗅いだら」「手の平にタッチしたら」クリック→おやつ、というふうに少しずつ段階を踏みながら教えていきます。(クリッカーの使い方やご褒美の与え方についてはこれまでの記事を参照)

手の平をいろいろな位置に動かす
 
手の平にタッチができるようになったら、次に、手の位置を犬から少し離してみたり、手の位置をいろいろ変えてみたりして練習します。モデル犬のマーロン君は、すでにハンドターゲットが入っているので、山田さんの手をしっかりと追っているのがわかりますか?

タッチ!
 
マーロン君、見事にタッチしています! この真剣な目つき、可愛いですね(笑)。さて、この動作にはキューはなくても大丈夫ということですが、やはりあったほうが後々便利というお話です。適当と思われる言葉を、キューとしてつけておくといいでしょう。(キューのつけ方についてもこれまでの記事を参照)

“オイデ”を教えてみよう!

ハンドターゲットを覚えることができれば、“オイデ”を楽に教えることができます。

オイデ
 
犬から少し離した場所で手をかざし、キューを出すと、犬はアナタのもとにやって来るはずです。「オイデ」「カム」などのコマンドを使いたいのであれば、徐々にキューとすり替えるようにしていきます。

同じ要領で、人間の脚の間をくぐらせながら歩く“8の字歩き”を教える際にも、手の平で犬を誘導することにより、よりスムーズに教えることができるんですよ。

次のページでは、紙コップを使ったターゲットゲームと、ターゲット・トレーニングの注意点などについて。
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