“ルック”を強化し、それにキューをつけてみよう
この写真では、犬との視線が合っていません。犬の様子をよく観察し、自然と視線が自分に向くのを待ちます。この時、自分自身が硬くならないように。硬くなればマインドもフリーズし、それは犬にも伝わります。あくまでも気楽な気持ちで。
犬が飼い主(自分)を見上げ、視線が合いました。すかさず、クリック! 犬がじ~っと見ていなくても、ほんの0.01秒ぐらい見ただけでも構いません、クリックしてください。連続的にならない限り、クリッカーは豊富に鳴らしてあげた方がいい結果を望めます。
クリッカーを鳴らした後は、タイミングよくご褒美(この場合はおやつ)を。クリッカーを鳴らすのと、ご褒美をあげるタイミングが同時にならないよう、あくまでもセパレートな関係にあることを意識して。
どうしたらクリッカーが鳴るのか、犬が充分に理解できたかどうかを観察してください。概ね、1分間に10回以上、“ルック”の行動が見られるようになり、完璧に理解できたなと思えたら、キューをつけ始めるタイミング。
この例では、キューには言葉を使います。最初の段階では、犬が飼い主(自分)を見た瞬間に「ルック」と言います。視線が合ったなら、クリッカーを鳴らすのとご褒美を忘れずに。
徐々に、キューを出すタイミングを行動が起こっている最中から、行動が起こる直前、行動が起こっていない時、というふうに前倒しにずらしていきます。最終的に、犬がこちらを見ていない時に「ルック」と言うようにします。
犬が「ルック」のキューに反応して飼い主(自分)を見ました。クリッカーを鳴らし、ご褒美をあげてください。このように行動とキューとを結びつけていきます。
では、次に、シェイピングという考え方について。