上野でねぎま鍋を食べた殿様
「落語CDを聴きながら歩く」シリーズ、今回は上野編。五代目古今亭今輔の「ねぎまの殿様」という落語の舞台を歩いてみようと思っている。毎度のことながら、落語の内容のネタバレがあるので、注意。 今回も「ぶらり落語散歩」のCDとマップ、解説などを参考にしている。YouTubeでも聴くことができるので、ご存じない方は、こちらからどうぞ。噺は、「目黒のさんま」と同じようなストーリーだ。あらすじはこうだ。雪を見に向島へ行こうと殿様が馬に乗って出かける。途中の池之端仲町あたりで、庶民の入るような店でねぎま鍋で酒を飲み、いい気持ちでお屋敷に帰る。そしてお屋敷でもねぎまが食べたくて作るように命じるのだが、できあがったものは、材料は同じだけれど、上品に調理されていて味はまったく違うもの。で、お殿様は、これはねぎまではないと怒るというもの。録音年度はなどは不明だが、五代目古今亭今輔が活躍したのは、大正から昭和にかけての長い期間だ。たぶん、昭和の中ごろの録音ではないかと思う。