必ず覚えておきたい入試制度の基本と受験のタイプ
本格的な受験準備のスタートにあたって、主な入試制度や受験方式の概要と、最近の傾向を大まかに押さえておきましょう。大学の入試制度は、学科試験の成績を中心に選考する「一般入試」、高校の成績を示す調査票を中心に、面接や小論文などによって選考する「推薦入試・AO入試」と大きく2つに分かれています。受験選考の時期は「一般入試」が2月~3月ごろ、「推薦・AO入試」では8~11月ごろと異なります。
一般入試は、1月に実施されるセンター試験を利用するタイプと、センター試験を利用せず個別試験のみを実施するタイプに分かれます。ちなみに近年は、センター試験利用の入試を実施する大学が増加しています。したがって、一般入試を志望する場合には、受験科目の学習を中心とした受験対策が、推薦入試やAO入試では面接や小論文を重視した対策が、それぞれ基本になります。
一般入試は、センター試験を受験するかどうかが大きなポイントです。特に国公立大学の場合には、たいてい5教科7科目以上を課しており、幅広い科目での受験準備が必要です。さらに、推薦・AO入試と一般入試の両にらみでの志願を考えるのであれば、今の時点から2つの方向で準備を進めていくことが基本になります。
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