かなり攻めてきた3代目となるトヨタ新型ハリアー

トヨタ・ハリアーフロント

3代目となる新型ハリアーは全長4720×全幅1835×全高1690mm。先代よりも全長と全幅がわずかに小さくなり、低く構えているように見えるが、全高は10mm高くなっている

3代目となる新型ハリアー。ガソリン車とハイブリッドを用意するが、どちらも公道で乗る機会があったので試乗レポートをご報告したい。

スポーティなエクステリアや高級感のあるインテリアがうたい文句だが、単なる常套句ではなく、個性を存分に感じさせる内・外装に仕上がっている。とくに、設定色であるディープボルドーの内装色は好みが分かれそうだが、ほかと同じようなインパネはイヤという人の興味を惹きそうだ。

注目のハイブリッドは、152ps/206Nmを発揮する2.5Lのエンジンに、2モーターを組み合わせたもので、システム最高出力は145kW(197ps)と、2.0Lのガソリン仕様の151ps/193Nmに当然ながら大きく差をつける。

カタログ燃費はハイブリッドが21.4~21.8km/Lで、ガソリン車が14.8~16.0km/L。スペックも装備も違うので単純比較はできないものの、2WDで約90万円、4WDで約70万円の価格差は小さくない。

新型ハリアーは燃費も速さもバランスのいい一台

トヨタ・ハリアー・リヤ

価格はガソリン仕様が272万~378万9000円。ハイブリッド仕様は361万~447万円

しかし、ハイブリッド仕様を「エコドライブモード」にして街中を走っている分には、当然ながらグイグイと加速していく感じではなく、2005年に設定されたハリアーハイブリッドの驚くような速さは披露しない。

なお、ハイブリッド仕様には、「EVドライブモード」も備わるが、試乗時のコースやバッテリー状態では50km/hくらいまでならEV走行が可能で、アップダウンの少ない街中なら意外と街中でまかなえる印象を受けた。これなら早朝や深夜の住宅街を脱出するくらいなら十分に実用になるはずだ。

高速道路に場所を移しても基本的にはジェントルな印象のハイブリッドで、2代目ハリアーに設定されたハイブリッドのような暴力的な加速フィールではない。しかし、そこから踏み込めば流れを容易にリードできる加速を得られる。速さの感じ方の違いは、音や振動などの面で新型が進化していることもあるかもしれない。

当然ではあるが、ハイブリッドならEV走行中は静粛そのもので、エンジンが掛かると音は察知できるがほかのロードノイズなどにかき消されるのでまったく気になることはなく、高級SUVとして念入りに音・振動対策がされているのが分かる。

それでも235/55R18タイヤを履く「PREMIUM」系はやや当たりが硬めで、今回は後席にも乗る機会があったが、ピッチングもやや強めだ。路面のギャップを乗り越えた際の当たりが柔らかいのは17インチで、バネ下も当然軽く感じる。

見た目では18インチの方がカッコいいが、同乗者への配慮など乗り心地も考えると17インチもアリだと思う。ただし、気になる乗り心地も、街中よりも高速道路の速度域の方が明らかにフラットライドで、高速ツアラーとしての性格を感じさせる。

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