簿記検定/日商簿記検定試験の対策

問題を解いてみよう!日商簿記検定3級(第3問)(2ページ目)

理解が出来ても実際の問題が解けるとは限りません。期中の仕訳が間違えずに行えているかどうかを、T字フォームを使っての集計方法利用して確認してみましょう。

高野 博幸

高野 博幸

簿記検定 ガイド

大手資格予備校で会計系資格の講師を務める公認会計士・税理士。大学在学中に、簿記検定1級・2級、税理士試験簿記論・財務諸表論、公認会計士試験に合格し、税理士法人、資格スクール講師の経験を経て、現在、医療系に特化した会計事務所を開設。

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解答及び解説

まずは、それぞれの取引の仕訳を考えてみましょう。

1月15日
普通預金  53,000 / 仮受金 53,000

1月16日
売掛金  42,000 / 売 上 42,000
仮受金  53,000 / 売掛金 53,000

1月23日
売掛金  35,000 / 売 上 35,000
買掛金  60,000 / 売掛金 60,000

1月30日
売掛金  66,000 / 売 上 66,000
普通預金 20,000 / 売掛金 20,000

となります。

期中の借方の売掛金の動きは16日の42,000円、23日の35,000円、30日の66,000円の合計の143,000円となります。また、貸方合計が、16日の53,000円、23日の60,000円、30日の20,000円の133,000円となります。

ですから合計試算表の借方欄には143,000円、貸方欄には133,000円と記入されます。

1月の頭に150,000円の残高があり、借方(増加)が143,000円、貸方(減少)が133,000円なので差額をとり、増加が10,000円ですから1月を終わってみての残高は、160,000円となりますので、残高試算表の残高欄が160,000円となります。

これをT字フォームを使って集計していくと以下のようになります。

T字フォーム

T字フォーム

T字フォーム

T字フォーム

T字フォーム

T字フォーム


残高試算表に記入する場合の金額  (借方)160,000円

いかがだったでしょうか。第3問は配点も多く得点を稼ぎたい設問になりますので、しっかりと集計の練習をしておいて下さい。
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