会場では、数々の作品を生み出してきた内藤廣建築設計事務所の一部を再現するとともに、初期の代表作から現在進行中のプロジェクト、更には未完のプロジェクト作品を通して内藤廣氏の思考の過程を紹介しています。
会期:2014年1月18日[土]~3月22日[土]
休館日:日曜・月曜・祝日
開催時間:11:00~18:00(金曜日は19:00まで) 入場無料
会場:TOTOギャラリー・間
東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3階
主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会
お問い合わせ:TOTOギャラリー・間 TEL.03-3402-1010
去る1月31日に催された講演会で自作を解説する内藤廣氏
アタマの現場――内藤廣建築事務所を再現
3階の第1会場では、「静岡県草薙総合運動場体育館」(2015年完成予定)など、現在進行中のプロジェクトの様々なスケールの模型や、壁面いっぱいの大図面がパネル展示されています。また、中庭に面する一画には、内藤氏の所長机の周辺が再現されています。氏の蔵書の数々や愛用品に加え、実際に執務机の前に掛けられている、前衛いけ花作家、故・中川幸夫氏による「桜」の一文字の書も見ものです。隣の大きなテーブルには内藤氏の著書が置かれ、来場者が自由に閲覧できます。
中庭には、自身が綴った文章の中から格言的なテキストを取り出した「言葉のかけら」を展示。著書と合わせて、建築家として自らの基点を決して見失うことなく走り続けてきた、氏の活動の軌跡をご覧いただけます。
1. 第1会場のエントランス。壁面には「安曇野市庁舎」と「九州大学椎木講堂」の断面図が並ぶ。
2.「静岡県草薙総合運動場体育館」の様々なタイプの模型。
3. 4. 会場に再現された内藤廣所長の書棚と執務机。
5. 大テーブルに置かれた内藤氏の著書。
6. 中庭の壁面いっぱいに記された内藤氏の「言葉のかけら」。
過去の代表作から未完のプロジェクトまでを総覧
4階の第2会場では、中心に「安曇野市庁舎」(2015年完成予定)や「九州大学椎木講堂」(2014年完成予定)の模型が置かれ、壁面に「ギャラリーTOM」(1984年)、「海の博物館」(1992年)などの初期代表作の木の模型がずらりと並んでいます。向かいのスチール棚に置かれたコンペティション出品作や未完の作品によって、内藤廣氏の30余年にわたる設計活動の全容を総覧していただけます。奥のテーブルと壁面では所員の執務空間を再現しています。所員のデスクに置かれたスケッチやエスキース、スチール棚に置かれたおびただしい数のスタディ模型、パソコンで閲覧できる図面データなど、内藤廣建築設計事務所の日常を再現した展示を通して、内藤作品が生み出されてきた「アタマの現場」をより身近に、よりリアルに感じていただける展示となっています。
1. 木模型がずらりと並ぶ第2会場の壁面と「安曇野市庁舎」の断面模型。
2. 会場の奥に置かれた「九州大学椎木講堂」の大型模型。
ギャラリートーク+サイン会も
本展の開催中に、内藤廣氏によるギャラリートークと、既刊『内藤 廣の建築 1992-2004 素形から素景へ1』と新刊『内藤 廣の建築 2005-2013 素形から素景へ2』のサイン会を予定しております。開催日:2月13日[木]、2月19日[水]、2月26日[水]
開催時間:17:00~18:00
『内藤 廣の建築 2005-2013 素形から素景へ2』
著者:内藤 廣
アートディレクション&デザイン:工藤強勝+舟山貴士
発行日:2014年1月
体裁:B5判変型(190×250mm)並製 350頁
発行:TOTO出版 (TOTO株式会社)
定価:本体4,000円+税