五輪主催の総本山、ローザンヌ

ローザンヌ

レマン湖の北岸に広がるローザンヌは、スイスのフランス語圏を代表する町

2020年の東京五輪開催に向けて、これから準備が進む日本。五輪に対する関心も、ますます強くなっていくことでしょう。

五輪を主催するのは、国際オリンピック委員会(IOC)で、その本部はスイスのローザンヌという町にあります。 ローザンヌにはIOCに加え、五輪をテーマにした博物館、オリンピックミュージアムもあるため、この町は「オリンピックシティー」とも呼ばれています。今回は五輪主催の総本山とも言えるローザンヌをご紹介します。


ローザンヌと五輪の関係

Vidy地区

IOC本部のあるローザンヌのVidy地区は湖畔にある

スイスでは、1928年と1948年にサン・モリッツで冬季五輪が開催されましたが、夏季五輪はまだ開催されたことがありません。一見スイスと五輪との結びつきはそれほど密接ではないように感じますが、ローザンヌは近代五輪の父と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン男爵(1937年没)と関わりの深い場所なのです。

スポーツを通して国際交流と平和を希求する五輪の理念は、クーベルタン男爵が思い描いた理想から始まりました。古代五輪の復興計画を進め、ギリシャのオリンピアで第一回開催の実現にこぎつけたのは、クーベルタン男爵の残した大きな功績です。

クーベルタン男爵はフランス生まれですが、50歳を過ぎた1914年からローザンヌに移住。そして第一次世界大戦で情勢が不安定だったパリのIOC本部は、ローザンヌに移転されました。クーベルタン男爵はローザンヌを終の住処とし、後にこの町の名誉市民となりました。

 

スイスを代表する文化都市、ローザンヌ

エルミタージュ財団(美術館)

ローザンヌのエルミタージュ財団(美術館) 画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

ローザンヌはスイスを代表する文化都市として知られています。例えばバレエ。バレエの振付家として偉大な足跡を残したモーリス・ベジャールは、ローザンヌを本拠に活動し、この地にバレエ学校を創設しました。

また、2014年1月26日から7日間に渡って開催されたローザンヌ国際バレエコンクールでは、日本の高校生が優勝、2位、6位を占めるという嬉しいニュースも飛び込んできました。このコンクールは15~18歳の若いダンサーを対象にしており、若手ダンサーの登竜門と言われています。

バレエ以外にも、アール・ブリュット美術館、エルミタージュ財団(美術館)をはじめとする20ヶ所以上の美術館/博物館めぐりも良いでしょう。

 

ゆっくりと滞在したいローザンヌ

ローザンヌの大通り

賑わいを見せる町中の大通り

ローザンヌは、スイス西部、ヴォー州の州都で、スイスで5番目に大きな町です。レマン湖の北岸に広がる坂の町で、町中のいたる所から、広々としたレマン湖を望むことができます。

ローザンヌは、国鉄駅周辺の中心部と、ウーシー地区と呼ばれる湖畔と大きく二つの地区に分かれ、この2地区の間をM2(メトロ2号線)と呼ばれる地下を通る新交通システムが結んでいます。

 

ウーシー地区

ウーシー地区は湖畔リゾートの趣き 画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

観光やショッピングには駅周辺のホテルが便利ですが、湖畔のウーシー地区は静かなリゾートの趣。最高級クラスのホテルや、古城ホテルが立ち並び、おおぜいの観光客がカフェでのんびりと時を過ごしています。

ローザンヌでゆっくりと滞在しながら、世界遺産にも登録されているラヴォー地区のぶどう畑をはじめ、周辺の観光地へ足を伸ばすのも良いでしょう。ローザンヌとパリの間は、レマン湖の対岸はフランス領。対岸に見える町は、ミネラルウォーターで有名なエヴィアンで、ローザンヌから湖船を利用して行くことができます。