注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

家づくりで見落としがちな換気のポイント(2ページ目)

近年、住宅の高気密・高断熱化にともなって、化学物質などが建物の外に出ることなく住まいの中に残り、健康を損なうことにつながっています。高気密、高断熱の本来のメリットをいかすには、通風や換気計画を検討することが大切です。今回は、健康な日常生活を営むために、見落としがちな換気のポイントについて考えてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


見落としがちな床下と小屋裏換気

居室やその他の水まわりは日常生活で気がつくところです。又設計段階においてもチェックしやすい項目です。しかし、床下や小屋裏は平面図には現れてこず見落としがちな部分です。しかも、床下と小屋裏は湿気がたまりやすいところでもあります。

・床下換気
床下換気は布基礎か、べた基礎にするかで換気計画は大きく違います。近年の家づくりはべた基礎が多く、べた基礎は換気口がありません。土台と基礎の間にパッキンを敷いて、そのすき間から換気を取り入れます。床下もコンクリートを打つので湿気はたまりにくい工法です。しかしながら都心の密集地などで風の通りが悪いような場所で気になるのであれば、床下に調湿機などを入れ、床下点検口を設けておき、時には確認することです。

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・小屋裏換気

屋根と天井の間にある小屋裏には換気口が設けられています。特に夏の高温多湿の空気を逃がすことはとても大切です。小屋裏換気は建物の妻側(短辺方向)や屋根の軒先部分でとります。軒先部分をよくみると小さな穴のあいたボードがあり、これが換気穴です。小屋裏換気がきちんと機能しているか点検できるように必ず点検口を設けることです。換気ばかりでなく、ときには水の侵入の痕跡などを調べることもできます。点検口を設ける場所は収納や、押入の天井にあるとよいでしょう。

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