高齢出産は増加中だけど、
加齢による妊娠能力の低下は変わらない
■見た目は若くても、卵巣機能は年齢と共に低下していく
女性の社会進出に伴う晩婚化で、高齢出産は増加傾向にあります。最近のアラフォー世代はまだ若いのではと不思議に思う人も多いと思いますが、いくら見た目年齢が若くても妊娠・出産を司る卵巣機能は年齢と共に低下していきます。
また、卵子は生まれた時に一生分作られているので年齢を重ねる毎に、数も質も低下していいきます。このため、妊娠可能な時期は限りがあり30代後半になると自然妊娠の確率は20%前後と低下してしまう結果に。これは、どんなにエイジングケアをしても止める事は難しいのが現状です。
■生活習慣を見直して、卵巣機能を若く保つ
ただ確かに高齢ならではのリスクはありますが、現代の高齢出産はかなり安全性の高いものになっています。また日々ケアをしている人は、何もしていない人に比べてその妊娠低下率が緩やかになることも。
- 規則正しい生活が基本です。バランスの良い食事と良質な睡眠、ストレスのない毎日を送ることが大切です。また冷えや喫煙習慣は卵巣機能低下の原因にもなるため注意しましょう。
適度な脂肪が女性ホルモン生成には必要なので、過度な肥満やダイエットは見直して、適正体重を維持するように心がけましょう。高齢だから……と諦めている人も、自分自身の体とその可能性を信じて妊娠・出産に挑んでみてください。
ビューティコーチ・医師 友利 新
皮膚科・内科医。都内2か所のクリニックに勤務する傍ら、TVや雑誌、講演会への出演など多忙な日々を送る。「2004年第36回準ミス日本」という経歴をもち、美人医師の代名詞的存在。最近は、健康と美肌を育むジュース開発にも力を注ぎ、著書も発表。内外美容の大切さを提唱している。