少額投資非課税制度(NISA)
今年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まりました。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。NISAは年間、100万円までの投資については非課税になる制度で、対象商品としては、株式、上場投信(ETF)、不動産投信(REIT)、株式型投資信託です。数回に分けて、NISA投資でおススメの銘柄をご紹介しています。
今回は、急成長の中古車販売のネクステージ<3186> (東証マザーズ)です。
ネクステージ
ネクステージ<3186> (東証マザーズ)は、名古屋市東区葵に本社があり、東海地方に地盤を持つ中古車販売のネクステージ。主にオークションで中古車を仕入れ、自社の店舗で販売しています。■株式データ 2014年1月27日終値基準
株価 544円
単元株数 100株
予想PER(連)9.2倍
PBR(連) 1.58倍
予想配当利回り 1.10%
時価総額 約56億円
■株価の推移
昨年7月に、公募価格1700円に対して初値2011円で新規上場しています。その後、2209円の高値をつけますが、そこからは急落。昨年12月に1:3の株式分割を行っています。昨年12月25日に上場来安値425円を付けてからは、反発しています。1月20日に中期経営計画を発表、2020年に売上高2000億円の強気な計画を好感してストップ高するなど、上昇相場が加速しているようです。
■注目ポイント
同社の最大のポイントは「空中戦と地上戦」です。店舗を都市部エリアをターゲットに「専門店展開」(専門性の高い在庫構成により、広範な商圏から集客する店舗)と、地方エリアをターゲットに「エリア戦略型店舗」(地域密着型の店舗で、近隣の顧客を囲い込む)と2つのタイプに明確に分けています。専門店では、粗利を圧縮して、競争力のある価格を提示、インターネットの中古車の価格比較サイトなどで選んでもらって、広範な地域からの集客を図ります。
エリア戦略型店舗では、多少大目の粗利を確保、チラシ、地方テレビCMなどで店舗の近隣から集客を図ります。この2つの異なった店舗展開が「空中戦と地上戦」です。また、価格帯によっても差別化しています。専門店では、250万円前後の高額中古車を中心に販売、粗利率は低くても、1台当たりの収益を確保します。エリア戦略型店舗では100万円前後のお手軽な価格帯の中古車を中心に販売。高めの粗利率で1台当たりの収益を確保します。
・昨年2013年に東証マザーズに新規上場。公募などで得た資金を新規店舗出店に活用しています。
・今後は、積極的に買取台数を増やすために、出張買取事業に注力しています。
・消費税増税の逆風もありますが、販売シェア拡大政策によって、2013年11月期売上高398億円を2014年11月期売上高538億円(前年比135%)と増加させる計画です。
・このため、出店店舗数が多い地域を中心にテレビCMなどの広告を強化。広告宣伝費は前年比181%を計画し、集客数前年比10%アップを目指しているようです。
・中古車市場全体は、大きな成長は望み難い市場ですが、そんな環境の中で同社は、売上高が11年11月期約210億円、12年11月期約283億円、13年11月期約398億円と急成長しています。「空中戦・地上戦」と2つの戦い方を持つネクステージは、今後も大きな成長が期待出来そうです。
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