種類の多い和食器
お店に入ってすぐのメインディスプレイ
窯元、作家さんごとの違いはもちろん、陶器と磁器によって質感は全く違いますし、地方ならではの特徴もありますね。
みなさんが良く知っている代表的な焼きものと言えば「益子焼」「九谷焼」「有田焼き」「美濃焼」「信楽焼き」などでしょうか。それぞれの特徴があって、どれも素敵ですよね。仕事柄、家にもスタジオに私の周りには日本全国の焼き物が並んでいます。
最初は「○○焼き」などを気にせず、自分の好きなものを探してみて下さい。気に入った器を選んでいくうちに買ったお店や購入時期がバラバラにもかかわらず自然と同じ焼き方、同じ釜・作家さんのものが集まってきます、面白いですよね。
また、食器棚には沢山の器があるのにいつも手に取る器が同じだったり。自分の好きなものはずっと飽きずに使えるし、この「好き」「いいな」の感覚は自分の好みを知った上でセンスを磨けるのでとても大事です。
私の場合、仕事以外の時に普段使っている器に関して言えば、「料理映えする」「盛りつけしやすい」「組み合わせ、使い方の幅が広がる」器に自然と手が伸びます。和食器だけど、洋風のお料理を盛ってもさまになる、大きさ深さのバランスが良くて何でも入れられる、あとは、洗いやすい、扱いやすい、持ちやすいなどが基準になっているように思います。後半部分は、趣味・趣向の問題ではなく機能の部分が大きいので私に限らず皆さん同じだと思います。
おすすめのお店
南青山にあるうつわ大福
青山にある『うつわ大福』さんです。
(オンラインショップも充実しています)
大福さんに並ぶ器はどれも使いやすそうなものばかり。若手作家さんの物も多く、デザインや絵付けも斬新だったり、可愛かったり。信楽焼や九谷焼の器も多く、昔ながらの技術力に若い作家さんのセンスが光る器たち。丼、鉢ものひとつとっても、色使いや形がちょっとだけ個性的です。個性的と言っても、奇をてらったものではなくあくまでほっこり、安心する感じがあるので買ったは良いけど出番が少ない、ということも無いと思います。
季節を楽しむ喜び
季節を感じる箸置きも沢山
器はいつもと同じでも、箸置きだけ季節のものにするだけで、一気に季節感が出ますよ。置き場所も取らず、浅めに引き出しに並べておけば見た目も可愛くって思わず微笑んでしまいます。器と違って数百円で購入できるのでお財布にも優しいですよね。
大福さんには、かわいい箸置きも沢山並んでいます。定番の物から季節ものまで、愛らしい表情の箸置きばかりです。
私の箸置きコレクションも相当なものなのですが(笑)何となく気分が落ち込んだ時やバタバタしていてちょっと気持ちが荒れてるなぁ、と思うと、可愛い箸置きを新調したり、お気に入りの箸置きを並べて気持ちを落ち着かせます。そんな時にはお皿に凝るよりも、箸置きを選んで置く方が心が落ち着く気がします。それは、箸置きってわざわざ感があって、自分に気持ちを注いでる感じがするからだと私は思っているのですが、どうなのでしょうね。
皆さんもまずはお気に入りの箸置き探しから始めてみても良いのではないでしょうか。