世界でも珍しい大規模の卸売市場
かつて江戸時代のはじめから、関東大震災まで魚河岸といえば、日本橋にあった。関東大震災以降、魚河岸は徐々に築地へ移った。築地市場というのは、大きく分けて、セリなどが行われる場内とそれに隣接する場外に分かれる。場外は巨大な商店街で、誰でも気軽に買い物ができる。場内は世界でも珍しい大規模な卸売市場だ。公設市場としての築地がここにある。魚だけではなく、野菜や果物などいろいろなものがここで取引されている。
飲食店も多いのだが、もともとは、築地市場で働く人のためにつくられたお店なので、カレーや洋食、中華、喫茶店などさまざまある。
牛丼チェーンの吉野家さんの一号店が築地場内にあるこのお店。明治32年、日本橋で創業し、市場の移転と共に築地にやってきたのが大正15年だ。このように日本橋から築地にやってきたという飲食店が多い。
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