グロムは「フルカスタムしたモンキー」のようなイメージ
実はグロムに試乗中、「以前に乗ったことがある感じがするな……」と思いながら走行していたのですが、帰宅してから思い出しました。それは、以前に組んだことがあるフルカスタムのモンキーです。ノーマルだと前後8インチのタイヤを10インチのタイヤに変更し、49ccのエンジンを88ccにボアアップ。車体のフレームとリアタイヤのホイールをつなぐスイングアームを長いものに変更し、リアのサスペンションを交換。フロントのフォークを倒立フォークに変更し、ブレーキをドラムブレーキから、ディスクブレーキに変更。
中古で20万円前後で買ったモンキーでしたが、車体の代金以上のパーツ代を掛けて仕上げました。ノーマルと比べたら遥かによく走るようになりましたが、今考えると、運転した印象はグロムにそっくりです。コンセプトは「しっかりと走れるモンキー」でしたので、「走れるモンキーを作ったらこうなった」がグロムであると言っても過言ではありません。
グロムは新車で33万4800円。モンキーは29万8080円(2016年1月現在)。もちろん性能以外にも、両者にはそれぞれの魅力がありますが、日常の足としても使いたいというのであれば、圧倒的にグロムの方がおすすめです。まだ値段の差を見ても、グロムは「お値段以上」の価値があると思います。タイ生産にすることによって、コストダウンしたホンダの努力を素直に認めるべきですね。
カスタムするならここは変えよう
少しパーツを変えるのであれば、まずはミラーは変えましょう。グロムのミラーはズーマーXと同じミラーだと思いますが、走行中振動で鏡面がぶれてしまい後ろを確認し辛いシチュエーションがありました。トルクがある車両ですので、ノーマルのミラーのシャフトだと、細くて振動を吸収しきれないのだと思います。
また、積載が全くないため、リアキャリアは装着したいところ。ノーマルのモンキーは純正のリアキャリアが装着されていますので、モンキーのイメージに近づけたいという方にもリアキャリアはおすすめです。