予算オーバーしないための適切な手順とは?
では、どうすれば予算オーバーをしないで済むのでしょうか?私がお薦めしているのは、まず「総予算をFPに相談する」、次に「家の予算を決定する」、最後に「総額から家の予算を引いた金額で土地を探す」という順番です。今回は、総予算をFPに相談するという話を詳しく見ていきましょう。予算に関しては誰に相談するのがベターか?
総予算を考える場合、同じ年収ぐらいの知人や友人、同僚がどれくらいの予算を出して家を買ったかをリサーチする、銀行の窓口に行く、工務店やハウスメーカーの営業マンに相談する、FPに相談する、などの手段が考えられます。このうち、知人や友人にリサーチして予算を探るのは、あくまでも参考程度にしましょう。なぜなら、ライフスタイルが違えば、家庭によって支出体系が全く違うため、借り入れるローン金額も当然変わってくるからです。また、銀行の窓口にいって、どれだけお金が借りられるかを相談しても、あくまでも年収から算定して、いくらまで借り入れられるかしか分かりません。
では、営業マンに相談する場合はどうでしょうか?気をつけたいのは、ローン総額を営業マンを通じてFPに確認してもらっているかどうかということと、金利をそのタイミングで一番低い金利のみで見ていないか、という点です。ローン総額は、年収の6倍ぐらいまでにおさまっていればOKという判断のみで算定しているケースもありますので、注意が必要です。また金利に関しては、2014年の時点では、全期間固定金利よりも変動金利(全期間変動タイプ、3年固定、5年固定、10年固定などがある)のほうが、金利が低いため、その金利をベースに予算書をつくっているケースが多く見受けられます。例えば、3年固定だと、月々の支払いはイメージしている金額内だったとしても、4年目から支払い金額が月々1~2万円アップするという金利のケースもあります。
固定金利で借りたいか、それとも変動金利で借りたいかは、家庭によってケースバイケースなので、そのあたりも押さえておくことがポイントです。では、FPに相談する場合はどうでしょうか?
FPにも色々な人がいる
FPにも色々な立場でFPの資格を所有している人がいます。例えば、銀行員をしながらFPを持っている人、保険の代理店をやりながらFPを持っている人、そして、基本どこの銀行や保険にも属さずFPという資格を主体的に活用している人などです。住宅ローンを借り入れする銀行が決まっていたり、生命保険などの見直しもこれまでの保険会社で行う場合は、前者2人にお願いすることも一つですが、どこで借り入れするか決まっていない場合や、生命保険などの見直しを他社も含めて検討する場合は、独立系FPに相談するのがベターでしょう。アメリカで普及している独立系FPは、日本でもこの数年の間に普及し始めています。
どうやって独立系FPを探すのか?
独立系FPを探すにはどうすればいいでしょうか?一番確実なのはインターネットで「独立系FP+住んでいる地名」(例:独立系FP 横浜)で検索することです。インターネットの普及により、これまで以上に簡単に独立系FPが見つかるようになりました。まずは、インターネットでHPを検索し、それから無料相談に申し込んでみましょう。また、どの独立系FPがいいかどうかは、数名の無料相談を受けることをお薦めします。最終的な決め手は、信頼感と相性です。無料相談中に、「ん?この人は本当に大丈夫かな?」と感じた場合は、家族や夫婦で情報を共有しましょう。そして、最終的に、家族や夫婦で誰に相談したいかを決めるといいでしょう。