これまで本サイトで連載してきた短期集中筆記試験対策最後の項目は「こころとからだのしくみ」です。
前回の予習問題の解答です。欲求(動機)について、マズローは、ピラミッド形式で低次から「生理的欲求→安全欲求→所属と愛情の欲求→承認(自尊と尊敬)欲求→自己実現欲求」と5段階に分けています。「生理的欲求」から「承認の欲求」までの4階層に動機付けられた欲求が「欠乏欲求」で、「自己実現の欲求」に動機付けられた欲求を「成長欲求」としています(過去の試験問題で出題されています)。
学習理論とは、学習の原因や仕組みを説明する心理学の理論で、その例として、パブロフが犬を実験に使って主張したレスポデント(古典的)条件づけの理論えや、スキナーがねずみを実験に使って主張したオペラント(道具的)条件づけの理論などがあります。
長期記憶の種類は事例をイメージして覚えよう
記憶についても触れておきましょう。記憶には、感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3種類あります。長期記憶は、陳述記憶と非陳述記憶(言葉で説明できない記憶)に分けられます。陳述記憶には、エピソード記憶(個人的体験など)と意味記憶(知識や事実など)があります。非陳述記憶には、手続き記憶(自転車の乗り方のような動作やノウハウ)、プライミング(先行する刺激が後続する刺激に影響を与える)があります。
次のページで取り上げる防衛機制(不快・欲求不満や葛藤などから無意識に自分を守ろうとして働く適応のしかた)は、みなさんも思い当たるところがあるかもしれません。