「トマトもキュウリも、昔の方が美味かった」「近頃は水っぽくて野菜それぞれの匂いや味がなくなった」と、お嘆きのみなさん。田舎で野菜を作りましょう。家族の分だけ育てて食べるのが田舎暮らし流。住んでいる地域の自然の中で、季節に合わせて野菜を育て、食べ頃に収穫する。これって、究極の地産地消ですね。

今回は「田舎の庭で美味しい野菜づくり」をご紹介します。

サクサクパリッの田舎の野菜

画像はイメージです

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都会に比べ田舎暮らしでは食卓にのぼる野菜の種類と量は、確実に増えます。移住した当初は物珍しさもあって、朝採れの野菜が並ぶ生産者の直売所へ通っていました。

これが新鮮かつ安い!それに「入荷しました!タラの芽」などと書かれた手書きのメニューで季節感も楽しめます。 近頃は「山田農場/鈴木さんのゲンキ卵」なんて、トレーサービリティ(生産履歴)も表示されており、生産者の顔が見えるのも安心です。

テーブルにド~ンと置かれた山盛りサラダを食べながら考えました。自分で作ればもっと新鮮で美味しいはずだ!と。できればいいなと、チャレンジしたのは以下のような家庭菜園のプランでした。

自分で作る自然農薬

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安全で美味しく、栄養価の高い野菜を作ってこそ田舎暮らしの家庭菜園。沖縄では泡盛に唐辛子を漬け込んで、虫退治に使っているという記事を見つけました。ハーブと焼酎の組合せは、市販の農薬より効くことがあるらしい。

例えば唐辛子を煮て水の中ですり潰し、玄米酢と焼酎を加える。アブラムシ、アオムシに希釈液を2週間に1回散布する。例えば花が咲き始めたドクダミを瓶に入れた焼酎に浸し、1年間保存する。ウドンコ病に対して希釈液を1週間に1回散布する。ハーブと焼酎、この二つの材料は我が家に溢れていましたから。

庭の植物に活力をつける万能薬といわれる「草木灰」も畑に鋤き込みました。材料は木々の剪定や除草の際に出るゴミを燃やしたもの。

女房の話によると、このミネラルたっぷりの灰まじりの土に腐葉土や堆肥を加えて、鉢土として再利用しているとか。灰を撒くようになってから、庭では植物に病気が発生することが無くなり、葉の色艶もよくなったそうです。

仲良しの作物を一緒に植える

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相性のよい作物を混作することで、病害虫などの被害を最小限に抑えるコンパニオンプランツ(共生植物による生育の助け合い)に注目! 完全に防除するものではありませんが、ここでもやっぱりハーブが活躍しています。

・バラやトマトの根元にチャイブ/チャイブの根から出る分泌液で土中の微生物の動きを活発にし、活力ある土にします。

・里芋とミツバ/里芋は半日陰を好むミツバを葉陰で育て、ミツバは乾燥に弱い里芋の根元を守ってくれます。

・畑の周りにマリーゴールド/トマト、大根、カブなどの周囲に育成することで、マリーゴールドが植物の根につくセンチュウを防止します。

・カモミール/植物のお医者さんです。カリウム、カルシウムなどを蓄積し土に返す作用があるためで、一緒に植えたキャベツやタマネギを元気にします。

・ホウレン草と葉ネギ/ホウレン草の害虫は葉ネギを嫌い、葉ネギの害虫はホウレン草が嫌い。両方を混ぜて植えれば害虫が近寄りません。

ネイティブアメリカンのエコシステム

北米先住民の伝統的な農である「三姉妹農園(スリー・シスターズ・ガーデン)」。トウモロコシの茎にインゲンを這わせ、足下にカボチャを作る方法です。

まず豆が空気中の窒素を吸上げトウモロコシとカボチャに肥料を提供します。そのお礼に豆はトウモロコシの茎に巻きついて自分が成長するために使わせてもらうわけです。

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カボチャはどうするか。トウモロコシと豆のために地面を大きな葉で覆って表土の流失を防いだり、日光をさえぎって雑草の生育を防げたり、土壌に染み込む雨水の量を増やしたりします。遥か昔からの経験と知恵が生み出した、理想的なコンパニオンプランツ。

話は戻りますが、伝統的なネイティブアメリカンの農においては、どんな作物でも多少多めに栽培するのが普通だったそうです。多く作った分は、畑に侵入してくる昆虫や鳥たちや動物たちの分と考えられていたからです。

日本にも三粒の種という素敵な言葉があります。「一粒は空の生きもの、一粒は地下の生きもの、一粒は人間が食べるため」。 さぁ、田舎の庭で野菜を作ろう!
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