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岡本太郎記念館

青山にある岡本太郎記念館は、住居兼アトリエの雰囲気がそのまま残った美術館。2011年には生誕100周年をむかえ、さまざまな展覧会、イベントが開催される予定です。いまでもなお新しい岡本太郎の芸術、言葉、そして足跡を尋ねてみませんか?

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

表参道から数分、岡本太郎記念館

2011年に生誕100周年を迎える芸術家、岡本太郎。死後10年以上経った現在でも、彼の作品や著作に多くの人々が魅了されています。青山にある岡本太郎記念館は、そんな太郎に惹かれた人たちが日々多く訪れています。

1996年に84歳で亡くなるまで太郎のアトリエ兼自宅だった住宅を改修して開館した岡本太郎記念館は、地下鉄表参道駅からわずか数分。ショッピング帰りにも立ち寄りやすい立地です。今回は、この岡本太郎記念館をご紹介します!

2011年に開催される岡本太郎生誕100年事業についてはこちらをご覧ください。

作品も、言葉も。人々をひきつける岡本太郎の魅力

漫画家の岡本一平、小説家の岡本かの子夫妻の一人息子として生まれた岡本太郎は、留学先のフランスでパリ大学(ソルボンヌ)で、民族学なども学びつつ、当時の芸術の流行を吸収。抽象芸術を極めていくことを決意しました。

第二次世界大戦後、画家としてめきめきと頭角を現した太郎は、 前衛的な作風で一世を風靡。1970年開催の大阪万博で「ベラボーなものを作る」と宣言し制作された『太陽の塔』は、あまりのインパクトに当時は賛否含めて大変な評判になりました。万博の取り決めによりパビリオンはほぼすべて取り壊されてしまいましたが、『太陽の塔』は非常に人気が高く永久保存されることに。現在も大阪府吹田市の万博記念公園でその姿を見ることができます。

また、縄文土器や、沖縄の文化伝統にいち早く注目、現地を訪ね歩き紹介するなど、「芸術家」という枠に捕われることなく精力的に活動していました。その文才も高く評価され、『今日の芸術』、『自分の中に毒を持て 』など、現在にいたるまで読み継がれている名著を数多く上梓。テレビCMにも出演し、「芸術は爆発だ」という言葉は流行語にもなりました。

太郎が作り出したこれらの多くの作品、著作が、この記念館のある青山で生みだされていたんです。
岡本太郎記念館

岡本太郎記念館

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