日本でつくられたラグブランド
ラグが欲しいけど、なかなか良いものがみつからない。そんな皆様に新しいラグブランド「KATSUKI CONNECTION」をご紹介します。
KATSUKI CONNECTIONはデザイナー香月裕子さん(KATSUKI CONNECTION代表)が2011年に立ち上げた、「旅するように暮らしを楽しむ」をテーマに開発されたラグブランドです。
人生やものづくりの過程、様々なプロセスを「旅」ととらえ、ラグやテキスタイルを中心としたインテリアアイテムを、様々な国をモティーフにデザインされています。
香月さんは美大を卒業後大手インテリアメーカーにてホテルなどのカーペットデザインをてがけ、2011年に独立し、フリーランスのデザイナーとして活動をはじめられました。
現在「ラグ」商品は、日本ではなかなか「ブランド」と呼べる商品はありません。海外のブランドでは、CASSINAなどで取り扱われている「Kasthall」や「Luckstuhl」といったブランドがあったり、マナトレーディング株式会社で取り扱われいる「Limited Edition」(ベルギー)があったりします。
香月さんは、日本の技術、日本のものづくりに惚れ込み、自ら様々な工場をまわられてブランドをつくりました。
以前の記事「カーペットの歴史」でご紹介しましたが、カーペットの多くは大阪でつくられています。香月さんは今回、糸、染色は大阪のメーカー、ものづくりは京都、山形でつくられています。
KATSUKI CONNECTIONの色は、旅先で出会った色をテーマに何度も試作を繰り返しながら選定されています。
KATSUKI CONNECTIONのラグは、素材は「ウール」にこだわり、ものづくりは「ハンドタフテッド」と呼ばれる工法でものがつくられています。私は、家の中で使われるカーペットは「ウール」が良いと以前の記事「カーペット選びのポイント(素材編)」でご紹介いたしましたが、まさしくウールをしっかり吟味し、糸づくりから開発されてきたラグです。
KATSUKI CONNECTIONは「国や地域」をテーマに商品が開発されており、これまで「ギリシャの島」をテーマに開発された「COLLAGE(コラージュ)」、「アラスカ」をテーマに開発された「INUUNIQ(イニュニック)」が発表されていますが、今年新たなコレクションが発表されました。
次のページでは2013年に発表された「MANHATTAN」がテーマになっているコレクションをご紹介します。