好きな教科、得意な教科で自信をつける
入試直前、気をつけたいことは、まず、易しい問題から取り組み自信をつけること。
まずは、好きな教科や得意な教科に取り組むことで、「自分はできるんだ」「今まで頑張ってきたんだ」という自信をつけることが大切です。教科は、理科でも社会でも構いません。数学の計算問題や英単語でも結構です。本番で、点数がとれる問題で確実に点数を採るためにも、易しい問題、好きな分野を中心に勉強しましょう。
本番が近づくに連れて、苦手な分野を克服しようとしたり、難しい問題にチャレンジしたりする子がいますが、時すでに遅し。むしろ、自信喪失につながり、返って、逆効果の場合も。あれもこれも欲張らずに、今できることを着実にやっていくことが大切です。
必要な問題集は過去問
入試直前になって、あれもこれもやらなきゃといけないと思って、参考書や問題集を買いあさる人がいますが、これは一番やってはいけないこと。典型的な志望校に落ちる子がやることです。入試直前は、過去問を中心に解き、本番で100%に近い力を発揮できるように練習をすることが大切です。できれば、制限時間や時間割など、本番と同じ条件をそろえて取り組みましょう。入試は午前中から始まります。土日など学校が休みの日を利用して、朝起きて、朝食を食べて、入試の開始時間に合わせて過去問を解くと良いですね。
さて、過去問もやり終えてしまい、むしろすることがないという受験生も中にはいるかもしれません。あるいは、過去問を解いても、思うように点が取れずに焦っているという受験生もいるでしょう。
そんな受験生におすすめなのが、分野別の問題集です。例えば、数学の計算問題だけを集めた問題集というものがあります。このような分野別の問題集を購入して、集中して取り組むことで、短期間でも実力を上げることができます。自分がこの分野で点数を稼ぎたい、あるいは、この分野なら今からでもできそうだという問題集を見つけ、取り組んでみましょう。
また、こんな勉強法もあります。今まで使ってきた問題集や参考書、教科書などをおさらいする勉強法です。
例えば、過去問なら、数学の平成25年度入試の計算問題をもう一度解き、そして、次は平成24年度入試の計算問題を解くといったように、ある特定の分野だけにしぼって問題を解く方法です。どんな問題集も、一度解いただけでは、力はつかないもの。何度も繰り返し解くことで、ようやく力になります。過去問を一度解き終えた人も、もう一度やってみると良いでしょう。
ほかにも教科書や参考書を開いて、公式や重要語句などをノートや単語帳にまとめ直すという勉強法もおすすめです。例えば、数学で学んだ面積、体積、一次関数などの公式や基本式を一通り書き出してみたり、英語で学んだ熟語や重要構文を書き出してみたりしてはどうでしょうか。理科や社会は、「有機物(←炭素を含む物質。砂糖、紙、エタノールなどのこと)」といったように、教科書の重要語句に自分で解説を書き込む方法もおすすめです。
最後は、気力、体力の問題
何といっても、最終的に大事なのは体調維持です。本番が近いからと言って、夜遅くまで勉強することは、むしろ逆効果。本番直前こそ、早寝早起きの習慣を崩さず、体調管理を第一としましょう。できれば、試験当日と同じ生活リズムで、生活することをおすすめします。今から、試験当日に起きる時間と同じ時間に起き、同じ時間割で同じ勉強をする。そうすることで、体のリズムを試験に慣れさせることができ、試験のプレッシャーを和らげることにもつながります。
あとは、風邪予防という観点から、栄養補給、マスクの装着、部屋の加湿などにも気をつけましょう。