チョコレートのシミをつけてしまったら?
入浴や食事など、利用者の生活を支援する際に必要な知識を紹介してきましたが、ここで洗濯や繊維などの衣類についても押さえておきます。しみ抜きについて、私も出先などであわてることがしばしばです。ジュース、血液などの水性のシミは水をつけてたたく、チョコレートなどの油性のシミはベンジンをつけてたたきます(※過去の筆記試験で出題された内容です)。
衣類の繊維には、天然繊維と化学繊維があります。天然繊維には、綿、麻といった植物繊維と絹、毛といった動物繊維があります。
化学繊維には、レーヨンやキュプラといった再生繊維、アセテートやプロミックスといった半合成繊維、ポリエステルやナイロン、アクリル、ポリウレタンといった合成繊維があります。ちなみに、化学繊維の衣類をアイロンがけするときには低温で行いましょう。
洗濯洗剤には、石けんなど植物性油脂を原料とするもの、合成洗剤など石油を原料とするものがあります。
漂白剤には、酸化型(塩素系、酸素系)と還元型があります。酸化型の塩素系は、漂白力が強いので色や柄物は避けます。また、毛や絹、ナイロン、アセテートなどには使用できません(※過去の筆記試験で出題された内容です)。還元型は、鉄分による黄変を回復させることができますが、色・柄物には適していません。
生活支援技術の項目では、家計費や応急処置など、ほかにも押さえておきたいポイントがあります。過去問や使い慣れた問題集で再確認しておきましょう。
予習問題:介護過程の意義・目的は「介護者本位の介護を展開できることにある」。○か×か。
正解は次回の記事でお伝えします!