介護福祉士/介護福祉士試験について

介護福祉士試験に向けて6 生活支援技術

介護福祉士試験の出題範囲から「ここはおさえておきたい」というポイントをご紹介します。通勤途中などの空き時間などにご活用ください。

小山 朝子

執筆者:小山 朝子

介護福祉士ガイド

前回の「予習問題」の入浴の三大効果は、以下の通りです。

●温熱作用
新陳代謝の活発化
●静水圧作用
心臓や肺に戻る血液量(静脈還流)の増加
●浮力作用
体が軽くなり緊張感がほぐれる

居室、脱衣所、浴室の急激な温度の変化が体がダメージを受けることをヒートショックといい、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの引き金になることもあります。とくに高齢者がいる家庭は注意が必要です。

また、湯の温度はぬるま湯だと筋肉が緩み緊張感がほぐれますが、42度以上の高温だと筋肉が収縮します。

体の洗い方は手足や足先の末端から心臓へと中心に向かって行います。

坂道を降りる際、車椅子は前向きor後ろ向き?

次に移動の介護についてポイントを押さえておきましょう。

みなさん、自分が車椅子に座ったことを思い浮かべてください。坂道を降りたり、階段を降りるときに前を向いたままで介助されると、前のめりになってそのまま転落してしまいそうな恐怖感がありますよね? 実際にそうした事故を起こさないためにも降りるときは後ろ向きで行います。

車椅子で移動するときは利用者の足が足置き台のフットサポート(フットレスト)にのっていることを確認します。

階段の昇降時にはブレーキはかけますが、エスカレーターの昇降時にはすぐに発進できるようブレーキはかけません。

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このような四点杖など、杖にもさまざまな種類があります

一方、片麻痺で杖の利用者を介助する場合、利用者が杖をもっていない患側の後ろに立ちます。

階段を昇降する際、昇るときには、杖→健側の足→患側の順に上げます。降りるときには、杖→患側の足→健側の足の順に降ります。

次のページでは「食」について触れます

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