少額投資非課税制度(NISA)とは?
今年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まりました。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。NISAは年間、100万円までの投資については非課税になる制度で、対象商品としては、株式、上場投信(ETF)、不動産投信(REIT)、株式型投資信託です。数回に分けて、NISA投資でおススメの銘柄をご紹介しています。
今回は、世界22カ国に拠点を持つ自動車部品銘柄の三櫻工業(<6584> 東証1部)です。
【6584】 三櫻工業 (東証1部)
東京都渋谷区恵比寿に本社がある、全世界22カ国に68の製造拠点を持つグローバル自動車部品メーカーの三櫻工業。自動車用特殊配管製造に強みを持ち、オイルクーラーチューブ、ブレーキチューブ、集合配管などが主力商品です。■株式データ 12月30日終値基準
株価 733円
単元株数 100株
予想PER(連)11.8倍
PBR(連) 0.69倍
予想配当利回り 3.00%
時価総額 約266億円
■株価の推移
2012年10月10日安値430円から2013年5月20日高値842円まで、ほぼ一本調子に2倍弱まで大きく上昇しました。その後は、660円から750円程度の小幅のレンジ内の保ち合い相場が続いています。
■注目ポイント
・同社の最大のポイントは、全世界22カ国に68の製造拠点を持つグローバル自動車部品メーカーだということです。ホンダ向けが最も多いのですが、日産、トヨタなどほとんどの日本車メーカーと取引があります。日本の自動車会社が海外に製造拠点を作るときに、同社もその近くに製造拠点を作るからです。日本の自動車会社は、海外生産を行う場合でも、日本で製造していたのと同じ部品の納入を部品メーカーに求めるので、同社もその求めに応じて全世界に製造拠点を作っています。各国で生産を行うことで、一緒に進出した企業向けに安定的な受注がありますし、一部の国の景気に左右されにくくなります。
・各拠点で、当初は一緒に進出した自動車会社向けの製造からスタートしますが、安定供給が始まると、その地域の他の自動車会社向けにも生産を行い、販路を拡大しています。
・今まで、BMWやアウディ、VWなどの欧州自動車メーカーとの直接取引は少なかったのですが、ドイツのGeiger社を2013年に買収して、販路の拡大を図っています。
・尖閣諸島問題で中国で日本車の売上が落ちたときにも、日本メーカーへの納入は減少したのですが、現地メーカーなどへの納入が増えて、大きな悪影響は無かったようです。
・地味な自動車部品メーカーなので、株価はかなり割安に放置されています。NISA口座での5年間の非課税期間中に、全世界で活躍するグローバル部品メーカーとして評価される局面が来る可能性は高そうです。
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