メディア・アートとはなにか?がわかる展覧会
NTT インターコミュニケーション・センター [ICC](初台):オープン・スペース 2013
メディア・アートとは、その名の通り、メディア(テレビやビデオ、コンピューター、インターネット)と技術を用いた芸術作品のこと。技術の発展にともない、表現可能なことが大幅に増えていくため、常にこのジャンルの作品は新しい表現、斬新な手法のものばかり。「オープン・スペース 2013」は、このメディア・アートにおいて代表的な作品から、現在進行中の作品までを網羅した展覧会です。
たとえば、八谷和彦『見ることは信じること』は、1996年という、限られた人たちのツールでしかなかったパソコン通信やインターネット(当時はADSLも光回線もなく、電話回線にインターネットを繋いでいて、電話代が大変なことになっている人もいました)を用いた作品。1995年から数回にわけて行われた、100人で日記を共有しようとする『メガ日記』というプロジェクト(ICC開館前のプレ活動のなかでも行われていました)に寄せられた日記を、専用のビューワーを使って読むことができます。
作品が発表されてから18年経った現在はブログやtwitter、facebookなどで当たり前となってしまった「不特定多数に向けての発信」は、この当時の人々にとっては、とにかくとても一大事なことでした。この「昔の最先端」も、「2014年の最先端」も、同じように新しさや、発見を感じることができるという点もメディア・アートの面白いところです。最先端を追った作品なのに、普遍的なものが多いのです。
ただ見るだけでなく、参加できる作品も多く、さらに入場無料というのもうれしいところ。家族で楽しめる場所でもあります。
■DATA NTT インターコミュニケーション・センター [ICC](初台):オープン・スペース 2013について
展覧会名称:オープン・スペース 2013
会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:2013年5月25日(土)~2014年3月2日(日)
開館時間:11:00-18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌日休館)、保守点検日(2月9日)
Web: http://www.ntticc.or.jp/index_j.html
次のページではアーツ前橋(群馬県前橋市):グランドオープン!を紹介します。