アート・美術展/おすすめ展覧会・イベント情報

2014年1月のオススメ展覧会・美術展(4ページ目)

日本全国の、2014年1月のオススメ展覧会・美術展を紹介。今月は国立西洋美術館(上野)の「国立西洋美術館×ポーラ美術館モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」、IZU PHOTO MUSEUM(静岡県)の「増山たづ子 すべて写真になる日まで」、山種美術館(広尾)の「Kawaii 日本美術」、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の「オープン・スペース 2013」、新しく開館したアーツ前橋(群馬県)を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

メディア・アートとはなにか?がわかる展覧会
NTT インターコミュニケーション・センター [ICC](初台):オープン・スペース 2013

八谷和彦《見ることは信じること》1996年  撮影:木奥惠三  写真提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

八谷和彦《見ることは信じること》1996年 撮影:木奥惠三 写真提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

メディア・アートとは、その名の通り、メディア(テレビやビデオ、コンピューター、インターネット)と技術を用いた芸術作品のこと。技術の発展にともない、表現可能なことが大幅に増えていくため、常にこのジャンルの作品は新しい表現、斬新な手法のものばかり。「オープン・スペース 2013」は、このメディア・アートにおいて代表的な作品から、現在進行中の作品までを網羅した展覧会です。

たとえば、八谷和彦『見ることは信じること』は、1996年という、限られた人たちのツールでしかなかったパソコン通信やインターネット(当時はADSLも光回線もなく、電話回線にインターネットを繋いでいて、電話代が大変なことになっている人もいました)を用いた作品。1995年から数回にわけて行われた、100人で日記を共有しようとする『メガ日記』というプロジェクト(ICC開館前のプレ活動のなかでも行われていました)に寄せられた日記を、専用のビューワーを使って読むことができます。

作品が発表されてから18年経った現在はブログやtwitter、facebookなどで当たり前となってしまった「不特定多数に向けての発信」は、この当時の人々にとっては、とにかくとても一大事なことでした。この「昔の最先端」も、「2014年の最先端」も、同じように新しさや、発見を感じることができるという点もメディア・アートの面白いところです。最先端を追った作品なのに、普遍的なものが多いのです。

ただ見るだけでなく、参加できる作品も多く、さらに入場無料というのもうれしいところ。家族で楽しめる場所でもあります。

■DATA NTT インターコミュニケーション・センター [ICC](初台):オープン・スペース 2013について
展覧会名称:オープン・スペース 2013
会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:2013年5月25日(土)~2014年3月2日(日)
開館時間:11:00-18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌日休館)、保守点検日(2月9日)
Web: http://www.ntticc.or.jp/index_j.html

次のページではアーツ前橋(群馬県前橋市):グランドオープン!を紹介します。

  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます