近代的ビルの間から江戸時代からの
寺が現れる、家康が築いた寺町
東寺町は、繁華街・栄エリアの東にあたる新栄町の北西の一角。観光で足を運ぶ人はあまりいない場所ですが、開発が進んだ都市部のところどころに寺町の痕跡がしっかりと残っている、まさに古地図ウォーキングの醍醐味を感じられるエリアです。寺町は、家康が城下町の防備のために東・西・南に築いた寺院郡地域。ここ東寺町は、やや東へ傾いた南北の2本の筋、法華寺町筋と禅寺町筋が平行して通り、その両側に中小の寺院が配置されています。
【左上】 大須の南寺町約50寺に次ぐ、約40寺が配置された東寺町。法華町筋には日蓮宗の18寺が置かれた 【左下】コインパークとスパホテルにはさまれているが、立派な山門は往時のままの照遠寺 【右】照遠寺山門には勇壮な仁王像が
2本の通りで寺の宗派が色分け
車道の間の三角州のような小さな公園。古地図と照らし合わせるとかつては寺の境内だったことが分かる
へちまでびっしりの糸瓜薬師。病気平癒を祈願する人たちがへちまを納めていく。郵送も可とか
『幕末の名古屋城下図集』より。薄く見えるラインが現在の道路。地下鉄高岳駅よりスタートし、新栄駅がゴール