人生の大きな課題「ゆるす」と「断る」
「ゆるせない」という気持ちを誰かに向けることは、その人と繋がり続けるということでもあります
なかでも重要なのは、人を「ゆるす」こと。そして、きちんと「断る」こと。この2つの課題が重要ではないかと思うのです。
「課題」というのは、私の個人的な考えです。共通した考えを持つ方はたくさんいらっしゃいますが、人生には「宿題」があるという考え方です。この世に生まれた限り、学ぶべき課題があり、それをクリアするために生きているのだ、という前提のもとでお話ししています。
人を「ゆるす」というのは、本当に大きな課題です。親や恋人(配偶者)をゆるすことが課題の人は多いものです。そして、恋人(配偶者)をゆるすことが課題の人は、同時に、親や自分自身をゆるすことも課題になっている場合が多いようです。難しいことなので、無理せずゆっくりと向き合いましょう。距離を置くということから始めてもいいと思います。
また、嫌なことを嫌だと伝え「断る(拒否する)」ことも、よくある「課題」です。暴力を振るう、気持ちを無視して一方的に性行為を求めてくるなど、自分が大切にされていないことに対して、はっきり「NO」ということです。拒否できないのは、嫌われるのが怖かったり、極端に恐れていたり……理由はさまざまだと思います。でも、誰かを拒否することは、自分を守ることであり、相手任せにせず自分の選択に責任を持つことでもあるのではないでしょうか。