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フランスの子ども手当はこんなに手厚い!(2ページ目)

先進国の中でも出生率回復に成功しているフランスは、子育てのための各種手当が非常に充実。少子化に悩む日本が参考にできる部分は多くあるです。

執筆者:All About 編集部


2.幼児養育手当

幼児養育手当は、出産直後の乳幼児を持つ親に給付される各種手当。こちらには主に4種類の手当があります。

出産一時金
妊娠して、出産することになった場合にもらえる出産一時金は日本にもありますが、フランスにも同様の制度があります。ただし、こちらには所得制限があります。

妊娠した場合は、7ヶ月目に894.19ユーロ(約11万2000円)をもらえます。加えて、この制度は自然妊娠の場合だけではなく、20歳未満の養子をもらった場合でも適用されます。養子の場合は、1788.37ユーロ(約22万4000円)と、妊娠の場合に比べてなんと2倍程度の金額がもらえます。

基礎手当
幼児養育手当の基礎手当として、子どもが出生してから3歳になるまで(養子の場合は養子になった日から3年間)、178.84ユーロ(約2万2000円)が支給されます。

育児休暇補償
子育てのために、仕事を休職した場合の補償として支払われます。1人目は6ヶ月間、2人目以降は3年間の休職期間中に給付されます。金額は、完全に休職する場合で554.88ユーロ(約6万9000円)、フルタイムの50%以下の時間でパートをするなら421.93ユーロ(約5万3000円)、フルタイムの50~80%の時間で仕事をするなら319.07ユーロ(約4万円)です。3人以上の子どもがいて、かつ休職期間が12ヶ月以下なら、789.54ユーロ(約9万9000円)に増額される措置もあります。

保育料手当
子どもを保育園などに預けて働く場合は、保育料手当がもらえます。これは育児休暇補償と同時にもらうことはできません。育児休暇を取るか、保育園に預けて働くかどちらかになります。もらえる金額は地域の保育園の料金によっても変わるので、定額ではありません。
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