キッチン/輸入システムキッチン

ユーロクッチーナ (Eurocucina)の歴史

今年もイタリアのミラノサローネ(国際家具見本市)が開かれます。このサローネ会場で同時開催されるのがユーロクッチーナ(Eurocucina)です。ユーロクッチーナとは一体どんな見本市なのか、その歴史を振り返って解説します。

執筆者:黒田 秀雄

ユーロクッチーナ (Eurocucina)って何?

来週4月14日から19日までの一週間、いよいよイタリアのミラノサローネ(国際家具見本市)が開かれます。

このサローネ会場で同時開催されるのがユーロクッチーナ(Eurocucina)です。ヨーロッパキッチン見本市の意味で、この10年くらいの間に、世界最大規模のキッチントレードフェアとして評価が高まってきた展示会です。今年18回目を迎えます。

照明器具のEuroluce(国際照明見本市)と、毎年交互に開かれます。
主催は1961年に創設されたイタリア輸出家具工業会(COSMIT)。
2009年度の来場者総数は278,000人。出展者数合計1,265社。展示会場総面積319,000平方メートル(東京ビッグサイトの総展示面積は約8万平方メートルで約4倍ですが、実感としては10倍くらいあると思える巨大な会場です)。
2008年Fiera Milano会場のエントランス。地下鉄終点のRho-fieramilano駅から次々と人が吐き出され会場に吸い込まれて行く。会場設計はマッシミリアーノ・フクサス。

2008年Fiera Milano会場のエントランス。地下鉄終点のRho-fieramilano駅から次々と人が吐き出され会場に吸い込まれて行く。会場設計はマッシミリアーノ・フクサス。

2010年度は第49回目を迎えるサローネ国際家具見本市と併催で、サローネ国際インテリア小物見本市、国際キッチン見本市、国際バスサニタリー見本市、サローネサテリテなども同時開催されます。

2005年まではミラノ市内の旧Fiera会場で開かれていたのですが、会場が手狭になったこともあって、ミラノに隣接するロー市に巨大な展示会場Fiera Milanoが完成し、2006年からは新会場で開催されるようになっています。

2008年度のEurocucina出展企業は120社以上を数え、名実共に国際キッチン見本市にふさわしい内容となっています。

手元に残っている一番古い第5回Eurocucina(1982年)のカタログ。このときのEurocucinaは2月26日~3月1日まで開催。
手元に残っている一番古い第5回Eurocucina(1982年)のカタログ。このときのEurocucinaは2月26日~3月1日まで開催。(クリックすると拡大します)
旧Fiera会場の見取り図。最初の頃は右下端の20号館だけがEurocucinaの会場だった。今から思うと隔世の感がある。

 

旧Fiera会場の見取り図。最初の頃は右下端の20号館だけがEurocucinaの会場だった。今から思うと隔世の感がある。
1992年イタリアキッチンの最先端デザイン「AVACO」

 

1992年イタリアキッチンの最先端デザイン「AVACO」(クリックすると拡大します)
1992年イタリアキッチンの最先端デザイン「Effeti」

 

1992年イタリアキッチンの最先端デザイン「Effeti」(クリックすると拡大します)
1993年開催のミラノサローネカタログ。開催期間は4月20日~25日。

 

1993年開催のミラノサローネカタログ。開催期間は4月20日~25日。
INTERNI ANNUAL CUCINA 2002の表紙を飾ったのは、韓国ミュージカル「Cookin」。2002年5月ミラノで開かれた過激なショーが話題を集めた。

 

INTERNI ANNUAL CUCINA 2002の表紙を飾ったのは、韓国ミュージカル「Cookin」。2002年5月ミラノで開かれた過激なショーが話題を集めた。

 

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