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2013年ドラマベスト5からみる今年の漢字は(2ページ目)

年末恒例企画、今年のドラマベスト5。今年のトップ争いはもちろん『あまちゃん』と『半沢直樹』ですが、軍配はどちらに?そしてベスト5から浮かび上がってくる「今年の漢字」とは?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

2位『あまちゃん』・1位『半沢直樹』

ということで『半沢直樹』を1位にしました。その判断基準は「盛り上がり方」の違い。『あまちゃん』はおもしろく、かつよくできてるのは間違いないのですが、放送当初からメディアに取り上げられすぎで、その割には視聴率がそれほど上がらなかったのが気になります。

『ゲゲゲの女房』から地上波の本放送時間が8時15分から8時に繰り上がってから、朝ドラについてNHKのプロモーションが激しくなったのですが、特に『あまちゃん』は放送開始当初から多いと感じました(特に男性・女性週刊誌で)。地上波の本放送以外にも再放送、BSでの放送、ダイジェスト版など何回も放送されて分散しているから視聴率についてはそんなに上がらないというのもわかりますが、全体にマスコミ先行のヒットという印象です。

それに比べてTBSの『半沢直樹』プロモーションはそれほどでもなく、夏ドラマの当初は『ぴんとこな』の方に力が入ってました。その力配分に反して初回から評判がよく、以降の視聴率は右肩上がり。大ヒットするドラマとして自然な盛り上がり方をみせ、その点を評価したいと思います。

ドラマから見る今年の漢字

ベスト5に選んだドラマから見る今年の漢字は『謝』です。

『半沢直樹』はもちろん「土下座」。『あまちゃん』は母・春子(小泉今日子)の過去に対して、祖母・夏(宮本信子)は快く送り出してやれなかったのを謝罪し、太巻(古田新太)も『潮騒のメモリー』をリメイクしアキを主演に起用することでこたえます。宮藤官九郎は映画『謝罪の王様』の脚本も担当。『最高の離婚』も素直に謝ったら問題はかなり片付きそう。現実の世界ではホテルが「偽装じゃなく誤表示」と謝らなくて問題をこじらせました。

みんなが誰かに謝ってほしいと思っていた、そんな2013年だった気がします。
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