2013年はソフトバンクが牽引
2013年1月4日の3190円から12月10日の8870円まで、一気に今年は駆け上がりました。なんとこれだけの大型株でありながら2013年はソフトバンク<9984>は2.8倍となりました。まさに2013年は当たり年となりました。個人投資家にも人気のあるソフトバンクですから今年は良い思いをした方も多くいるでしょう。短期トレーディング銘柄としても安定感抜群でした。2013年は日経平均も1月4日の1万604円から12月10日の1万5600円まで47%上昇しましたが、ソフトバンクの上昇はそれを大きく上回り2.8倍。時価総額も大きいソフトバンクの上昇寄与度は非常に大きく、2013年は相場全体を牽引し、ソフトバンクが大飛躍を遂げた年となりました。
今年5月17日にはこの「藤村哲也のお宝株を探せ」でも取り上げました。「NTTドコモを抜く?ソフトバンクの動向に注目」で、触れさせていただいたように、ソフトバンクによる「スプリント」の買収が7月に正式に成立し、名実共に日本のソフトバンクから世界のソフトバンクへと飛躍を遂げる礎が整いました。
既にNTTドコモがライバルというよりも世界を相手に戦っていく体制が整いつつあるのが今のソフトバンクです。
5月にも書きましたが、グループ力に注目です。
ソフトバンクグループは百花繚乱
既にヤフー、ウィルコム、ガンホーといった日本でおなじみの会社からアリババやスプリント、スーパーセルといった世界でも有名な企業を傘下に収めており、ソフトバンクグループは百花繚乱です。円資金で稼いだ資金を買収資金に充当し、ソフトバンクは攻めています。
米国通信業界の二大勢力「AT&Tワイヤレス」と「ベライゾンワイヤレス」をソフトバンク子会社の「スプリント・ネクステル」が追いかけていく構図は「KDDI」と「NTTドコモ」を「ソフトバンク」が追いかけてきた構図と重なります。北米での戦いはまだ始まったばかりです。2014年もソフトバンクからは目が離せません。