ストレスを吐き出すにもタイプが色々ある
ストレスの吐き出し方にはコツがある
「溜め込まない」という方法については文句のつけようがありません。どんな状況にも効果的な万能な対処法といえます。方法としては、
- 大きくしないうちに、小出しする
- ストレスをためにくいメンタル力をつける
一方、「吐き出す」ことについてはどうでしょうか? 一見、「溜め込まない」同様、万能なストレス対策法に見えるのですが、実はこれには落とし穴があります。簡潔に言えば、良い吐き出し方と悪い吐き出し方があるのです。ここでは、心理学の立場から見た「吐き出し方」のコツについてご紹介していきたいと思います。
■ストレス解消になる健全な吐き出し方
- 問題解決型=悩みを打ち明けることで、その問題の解決に近づくことができるパターン: 例えば、「最近、トイレトレーニングが行き詰っちゃっているの。こういうとき、どう突破したらいいのかな?」のように、今の悩みを少しでも解決したい、一歩前に進みたい、という流れのある吐き出し方は、視点が未来に向けられているので、負のスパイラルにつながりにくいと言えます。
- 共感解消型=悩みを打ち明けることで、同じ境遇の人たちと、気持ちを分かち合えるパターン: 例えば、「最近、トイレトレーニングが行き詰っちゃっているの」と話を持ちかけると、周りが「うちも今そうなの」「私も同じようなことがあったよ」「私も3ヶ月前はそうだった」と似たような境遇を話してくれることで、「自分だけではないんだ」という気持ちが張り詰めた心を癒してくれる効果があります。