待ちに待ったボーナス、何に使う?
ボーナスは臨時収入というより、生活費として重要なもの。どのように使うかはしっかりと考えたい
とはいっても、ボーナスを自由に使える人は少ないものです。他の人は、どれくらいのお金を何に使っているのでしょうか? 今回は、価格.comリサーチ「冬のボーナス2013」の調査結果より、この冬のボーナスの利用状況をみてみましょう。
昨年より2.1万円増加 推定支給額57.1万円
冬のボーナスの推定支給額は57.1万円で、同じ調査の前年比2.1万円(3.8%)増という調査結果になっています。とはいっても、社会保険料の負担は年々増えていますし、消費税の増税もひかえています。また、ボーナスは増えても基本給は据え置きという企業も多く、ボーナス増額を手放しで喜べる状況ではありません。
自由に使えるお金は10万円未満
「冬のボーナス2013 自由に使える金額」によると、税金、ローン返済・生活費の補填、ボーナス一括払いを除いた、実際に自由に使える金額は、半数近くが10万円未満という結果になっています。最も多い金額帯は、5万~10万円未満で全体の19.7%。続いて、10万~20万円未満が15%、3万~5万円未満12.7%という結果になっています。支給額が50万円を超えていても、実際に自由に使える金額は限られているようです。
■自由に使える金額ランキング
【1位】 5万~10万円未満 19.7%
【2位】 10万~20万円未満 15%
【3位】 3万~5万円未満 12.7%
【4位】 20万~30万円未満 9.6%
【5位】 1万~3万円未満 9.2%
【6位】 30万~50万円未満 8.4%
【7位】 1万円未満 5.7%
【8位】 50万~100万円未満 5.2%
【9位】 100万円以上 2.5%
【10位】 自由に使えない 12%
教育費がピークの40~50代は使えるお金も減少
自由に使える金額も、年代によって変わってきます。世代別でボーナス支給額のうち、自由に使えるお金の増減の調査結果をみてみましょう。20代では、自由に使えるお金が増えている2.7%、やや増えている19.2%であわせて21.9%。一方、減っている9.6%、やや減っている11%で計20.6%。どちらも2割程度となっています。
ところが、40代では増えている3.1%、やや増えている6.6%で計9.7%。減っている21.4%、やや減っている17.4%で計38.8%。50代になると、増えている2.1%、やや増えている6%で計8.1%、減っている23.4%、やや減っている20.5%で計43.9%となっています。40代、50代になると自由に使えるお金がぐっと減ってくるようです。
この年代は、子どもが高校から大学に進学するころですね。教育費のピーク時期となっています。ちなみに、私立大学(文系)の初年度納付金は110万円ほど。ボーナスが教育費にまわされる様子が目に浮かびます。
でも、少ないとはいってもボーナスは特別なご褒美みたいなものです。自由に使えるお金をどのように使うのでしょうか? 次のページでご紹介します。