ナスダック総合指数はITバブル以来となる
4000ポイントの大台超え!
米国の株式市場は高騰が続いています。ナスダック総合指数は13年振りにITバブル以来となる4000ポイントの大台を超え、NYダウ、S&P500は史上最高値を更新しました。では、この株価の高騰はいつまで続くのでしょうか?
まず、現在の株高の背景にあるのは、米国の量的金融緩和です。簡単に言えば、景気を良くするために紙幣を印刷してバラ撒いているわけですが、いつまでもこれをやっていると、いずれバブルを招く危険性が出てきます。したがって、景気がある程度良くなったところで量的金融緩和の縮小(テーパリング)を行い、いつかは量的金融緩和を中止する必要があります。
そして、長らくつづけた量的金融緩和のおかげもあり、このところ米国の経済指標は非常に良好なものが続いております。雇用、景況感指数、自動車販売、新築住宅販売などがそろって予想を上回る数字を出してきています。唯一年末商戦の小売全体の販売がさえない様子ですが、オンライン販売に限ると強い伸び率が示されています。これら一連の強い経済指標により、量的金融緩和策の縮小(テーパリング)は近いうちに始まるのではないかとする声が出てきています。
株を買うには絶好のFRBメンバーが居る時代
そのような懸念も充分出るに値する経済の好調さですが、ハト派ぞろいのFRB幹部によって心配は打ち消されるのではないかと思います。 これまでのコメントなどを聞いている限り、FRBは、多少経済に好調さの見られる程度では量的緩和縮小に踏み込まないと思います。充分すぎるほど好調な経済指標が連続的に続き、その傾向がしっかりと確立されたのを見届けた上で、少しずつ緩和縮小に入っていくものと予想します。とにかくFRBは超ハト派なのです。行く末がバブルになるかどうか分かりませんが、とにかく市場に優しい政策が続くと予想します。株を買うには絶好のFRBメンバーが居る時代だと思います。では、いつからテーパリングが始まるかということですが、その鍵を握るのはやはり雇用統計だと思います。2013年 11月の米国雇用統計では、雇用者数が前月より+20万3000人の増加となり、事前のエコノミストによる予想幅の上限値となりました。失業率は前月の7.3%から7.0%に下がり、5年間で最も良い数値となっています。まだ雇用全体の状況はピークであったリーマンショック前年の水準に達していませんが、このペースで改善が続けば、2014年にはそこへ到達する見込みです。このあたり(過去のピーク水準)まで行って量的緩和縮小となるのではないかと思われます。
参考:グローバルグロースレポート
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