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銀行のNISA口座で、できることは?

投資の利益が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)。銀行でNISA口座を作ると、どんな投資ができるのでしょうか? 特徴と使いこなし法を紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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銀行のNISA口座、買えるのは株式投資信託

銀行のNISA口座。

銀行のNISA口座で投資。できることは?

NISA(少額投資非課税制度)で利用できる金融商品は、株式、株式投資信託、REIT。証券会社では、これらの金融商品を利用することができますが、銀行では、この中の株式投資信託のみが対象です。

つまりNISAを利用して株を買いたいと思っているなら、銀行は不向きといえます。また株式投資信託と混同しやすい金融商品としてETFがあります。ETFは投資信託を証券市場に上場したもの。その時々の価格で売買できるので株式と同じ扱いになり、株を取扱う証券会社でなければ、購入できません。

実は幅広い、株式投資信託の投資対象

株やETF、REITを買いたい人には銀行のNISA口座は向いていませんが、投資信託での運用を考えているなら、銀行は選択肢の一つになります。

株式投資信託というネーミングからは、株で運用するイメージを強く受けますが、株式投資信託の投資対象は、実は、かなり幅広いのです。

給与振込に利用している銀行が扱う投資信託のラインナップを、一度ぜひ確認してみてください。日本の株式はもちろん、海外の株式、海外の債券、日本や海外の不動産に投資するものもあります。銀行のNISA口座で直接REITを買うことはできませんが、株式投資信託を通してREITへの投資も可能なのです。海外・国内の複数の資産に投資するバランス型の投資信託もあります。

メリットは投資資金の移動が楽なこと

証券会社で投資をする場合、当然ですが、証券口座を開設して入金する必要があります。インターネットバンキングなどを利用して、手数料無料で銀行口座から入金できる仕組みが整えられていますが、証券会社に口座を持っていない、証券会社は敷居が高いという人もいることでしょう。

銀行のNISA口座のメリットは、使い慣れた銀行で投資信託を利用できること。給与振込銀行であれば、資金移動の手間も省けます。NISA口座で投資信託の積立をしようという場合も、毎月毎月、お金を動かすわずらわしさがありません。

デメリットは、最初にも説明した通り、利用できるのが株式投資信託に限られることです。

今後の制度改正に注目

NISA口座を開設できるのは、2014年からの10年間、非課税期間は5年間の限定措置です。恒久化などを求める声が大きく、今後、制度改正が行われる可能性は高いといえます。

中でも早急に実現しそうなのが、複数の金融機関でNISA口座を持つこと。現在は、1人1金融機関で、一度NISA口座を開いたら、その金融機関を4年間は変えることができません。しかし、いずれは、複数の金融機関にNISA口座を持てることになりそうです。

まずは使い慣れた銀行でNISA口座を利用して投資に挑戦してみる、投資初心者なら、そんな使い方がよさそうです。もちろん、どの投資信託を選ぶかは、自分でしっかり勉強しましょう。

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