東洋と西洋とマレー半島が融合
独自の文化を持つプラナカンとは?
独特の色合いが美しい、プラナカンの陶器。お土産にもおすすめです
シンガポールやマラッカ、ペナンなど、立地に恵まれたマレー半島の港街では何百年も昔から交易が盛んに行われていました。14~15世紀頃になると、中国系の移民たちも多くこの地に渡ってくるようになり、現地の女性と結婚してこの地に根付く人もでてきます。彼らの子孫はプラナカンと呼ばれるようになり、中国とマレー半島だけでなく、交易先のオランダやイギリスなどの文化も混ざり合った独自の文化を形成していきます。
プラナカンの女性の大切なたしなみのひとつでもあるビーズ刺繍。現在は、シューズなどがお土産として購入できる
お料理ももちろん大切なたしなみのひとつで、中国料理とマレー料理が混ざり合い、世界各国のスパイスをもちいた独特の伝統料理は、シンガポールやマレーシアのプラナカン料理レストランや、ニョニャ料理レストランで味わうことができますよ。また、それらの料理を盛りつける食器も独特のもので、ピンクや紫、ペパーミントブルーといったパステルカラーの華やかな陶器は、オリエンタルな雰囲気に溢れていて、こちらも現在でもお土産物として購入することができます。
カトンエリアには、プラナカンの暮らしが垣間見られる建物などが現存している
もっと詳しく文化について知りたい人は、充実した展示品でプラナカン文化をわかりやすく紹介しているプラナカン博物館を見学されることをおすすめします。