マレーシア/クアラルンプール

クアラルンプールの交通手段

大都会クアラルンプールの交通手段はおもに3つです。中心部の移動ならLRTとモノレール。旅行客でも簡単に利用できます。この2つが網羅していない場合は、タクシーをうまく活用しましょう。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

クアラルンプールの主な移動は「LRT」「モノレール」で

モノレール

モノレールのブキビンタン駅。2007年に開通した比較的新しい路線

クアラルンプールでは、「LRT」と「モノレール」の2つが便利な公共の交通手段です。目的地が決まったら、まずこのどちらかでアクセスできないかチェックしましょう。

都心の移動に最適な「LRT」

LRT

LRTはアンパン線とクラナ・ジャヤ線の2つの路線がある

LRT

ブルーのコインが切符がわり

クアラルンプールで最も快適な公共の鉄道「LRT」。ツインタワー、チャイナタウン、インド人街のトゥンク・アブドゥル・ラーマン通り、マレー人街のカンポンバルなど、多くの観光スポットにアクセスしています。早朝から深夜の終電までおよそ5分間隔で運行していて時間も正確。通勤時間は、地元の人で混みあう満員電車になります。

乗車方法は、まず販売機または窓口でプラスチック製の丸型コインを購入。そのコインを改札口にタッチしてホームへ。目的の駅に着いたら、コインを改札に投入すると扉が開きます。コインは回収されて再利用されています。

ブキビンタンはモノレールが便利

モノレール

2両しかない小さな車両。1駅の間隔が短く、人の乗り降りが頻繁

ブキビンタン界隈を目指すならモノレールが便利です。KLセントラル駅とティティワンサ駅をおよそ20分で結ぶ短い路線ですが、タイムズスクエア駅、インビ駅など、多くのショップが立ち並ぶ繁華街に停車します。通称リトルインディアとよばれるブリックフィールにも乗り換えなしで到着。車内から眺めるクアラルンプールの街並みも一見の価値があります。乗車方法はLRTと同じで、プラスチック製の丸型コインで出入りします。

LRTとモノレールで行けない場所にはタクシーを使います。とかく「アジアのタクシーはぼられそうで嫌……」と敬遠されがちですが、中には人懐っこく、おしゃべり好きのタクシーの運転手さんもいて、旅の思い出にもなるんですよ。

タクシーの乗り方、交渉法についてはこちらの記事に>>

KL1日観光に便利な周遊バス

クアラルンプール中心部の移動なら、便利なバスもあります。KLCC、ブキビンタン、チャイナタウンを循環している「GO KL City Bus」は、なんと、無料のバス。およそ15分間隔で走行してます。ただ、バス停の位置が見つけにくいので、宿泊しているホテルのフロントでパンフレットをもらい、バス停の位置を確認しましょう。また、「KL Hop On Hop Off」という循環バスもあります。これは、1日24時間乗り降り放題の周遊バスで、値段は45リンギ(約1350円)です。KLタワー、クラフトセンター、バードパーク、マレーシア国立博物館など、メジャーな観光スポットはほぼ全部網羅しています。

長距離移動なら「KTM」

ヒンズー寺院の聖地バトゥケイブを目指すなら、「KTM」に乗りましょう。「KTM」は、クアラルンプール近郊の都市を結ぶ鉄道で、バクテーで有名なクラン地方にも近づくことができます。ただKTMは時間がよめません。雷や雨の影響で長時間止まってしまうことも多く、かなりローカルな電車です。

昔に比べるとずいぶん快適な交通手段が整備されましたが、電車が時間通りに来ない、タクシーがつかまらないなどは今でも日常茶飯事。時間にゆとりをもって、あせらずのんびりと南国時間で行動しましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます