裏がバラエティでも
続いて、共通の問題点があるのは月曜22時と土曜22時。裏番組にそれぞれ『SMAP×SMAP』と『嵐にしやがれ』があり、裏にドラマを作っても事務所内競合を嫌ってジャニーズ俳優を起用しにくいという問題があります。ただ『半澤直樹』の大ヒットで俳優の人気よりドラマの内容と演技力という流れになってきたので、チャレンジする価値はあるかもしれません。オススメは日曜22時
もっとも制約が少ないのは日曜22時。フィクション競合はテレビ朝日系の日曜洋画劇場のみ。連ドラを新設する余地が最もあります。この時間帯にドラマを放送したのは70年代まで遡らないとありません。1時間あとの23時からは2010年からテレビ朝日が連ドラを試みましたが定着せず一年で撤退しています。日曜も23時までいくと明日のことを考えてドラマを見る気分ではなくなるのでしょうか。22時台ではどうなのか、やってみないとわかりませんが試してみる価値はあるでしょう。
どの放送局がやればいいかと考えると、NHKは土日の22時台はスポーツニュースで揃えていて動かしそうにありません。日本テレビは30分は長らく続く資生堂提供番組、22時30分からは日本テレビは『有吉反省会』、大阪のよみうりテレビは『大阪ほんわかテレビ』、名古屋の中京テレビは『PS三世』など系列局がそれぞれ独自に編成する時間でちょっと変えにくい。テレビ朝日は日曜洋画劇場、TBSは21時台がドラマで、続けてドラマというのもなんです。
フジテレビは『Mr.サンデー』、話題になるとはいうものの視聴率的にはもう少しほしいところ。テレビ東京は船越英一郎がナビゲーターの『ソロモン流』。やはりフジかテレビ東京のどちらかが金曜20時から日曜22時に連ドラ枠を作ることをオススメします。
ドラマ枠状況
連ドラ史上最大の戦い
これまで連ドラが競合していて、ガイドがもっとも激戦だったと思うのは、1981~84年の金曜22時。TBS系で今と同じ金曜ドラマがあり、当時は名作、話題作を次々と生み出し人気でした。またテレビ朝日系は必殺シリーズをやっています。そんな中、フジテレビがTBS金曜ドラマと真正面からぶつかる路線の連ドラ枠にしました。その代表作は『北の国から』。そして『北の国から』がスタートした時のTBS金曜ドラマは『想い出づくり。』。
倉本聰と山田太一、テレビドラマ脚本家の両巨匠が真正面からぶつかり、両方とも名作として歴史に残っているというハイレベルな戦いでした。