硬度とは?

硬度

硬度

ミネラルウォーターを購入する際に、どれにするか選ぶポイントの一つとして「硬度」を参考にされる方も多いのではないでしょうか? 日本で販売されているミネラルウォーターの多くには硬度の記載があり(食品衛生法上で記載義務はありませんが)、目にする機会も多いことと思います。

この「硬度」ですが、日本では現在アメリカ硬度が主に使われており(戦前はドイツ硬度を使用 ※1)、水中に含まれるカルシウム・マグネシウムの量をそれに対応する炭酸カルシウム(CaCO3)の量に換算した値を示しています。もし硬度の表記がなくても、カルシウムとマグネシウムの含有量が分かれば、カルシウム×2.5+マグネシウム×4.1(メーカーによっては4.0)で計算して出すことができます。

ただしこの際「水1L(リットル)あたりに含まれるmg量」で計算する必要があります。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの含有量については、水100mlあたりの量、もしくは容器のサイズあたりの総容量が、商品ラベルに記載されていることもあるので注意してください。ごく稀ですが、海外でカルシウムの量がmgではなくμg(100万分の1g)で記載されているものを見たことがあります。

軟水、硬水の基準

軟水、硬水というのは水の硬度によって区別されます。昔は、日本でも石鹸の泡立ちや豆を煮た際にどれぐらい柔らかくなるか等で水の硬軟を判断されており、明確な基準はなかったようですが、実は現在もその線引きは地域や文献によって様々です。

参考までにWHOと理化学辞典の分類は下記の通りです。
<WHO>
軟水 0~60mg/L未満
中程度の硬水 60以上~120mg/L未満
硬水 120以上~180mg/L

<理化学辞典>
水1m3中に酸化カルシウムとして1mgを含むとき1度とし、マグネシウムは1.4MgO=1CaOの関係で酸化カルシウムに換算する。通常20度以上を硬水、10度以下を軟水と言う。
(硬度に置き換えると、軟水 178mg/L未満、硬水 357mg/L以上)

水道水の基準

ちなみに現在、日本の水道水の基準は、300mg/L以下と決められています。p Hなどの水質条件によっては、約200mg/Lを超える硬度はスケール(※2)の付着を引き起こしたり、逆に、約100mg/L以下の水は水道管に対する腐食性を高めたりすることがあるからだそうです。(水道局HPより)

その他の基準

硬度はそもそも飲み水やミネラルウォーターのために設定された基準ではないため、飲料としての水の特徴を説明する指標としては使いづらく、ミネラルウォーターを扱う大手メーカーや販売店では、独自の基準を設けているところもあります。

海外のラベル

海外のラベル

また、日本で使われている硬度の基準は、ミネラルウォーターが多く飲まれている諸外国ではあまり一般的ではありません。実際に日本で使われる硬度が記載されていないラベルも多く見られます。水に含まれる成分はカルシウムとマグネシウムだけではないからです。

カルシウムやマグネシウム以外に含まれるミネラルには、ナトリウムやカリウムなどがあります。塩分を気にされる方は、むしろ硬度ではなく、ナトリウム量をチェックする必要があります。

水を選ぶ際には硬度だけではなく、水に含まれるミネラルの種類や量にも注目してみるといいかもしれません。

※1 ドイツ硬度
水100ml中のカルシウムとマグネシウムの量を酸化カルシウム(CaO)の重量(mg)に換算したもので、通常はdHという単位で表します。

※2 水中のカルシウムやマグネシウム(いわゆるミネラル分)が析出したもののことです。加熱などで水分が蒸発することによって発生します。スケールの発生事例として、電気ポット内、やかんの口、加湿器の口などに付着する白色のものが挙げられます。(水道局HPより)

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