建売住宅・中古住宅を購入する時のポイント
建売住宅・中古住宅とは「既に建っている家を見て購入する」ことが基本です。家が既に建っているので、それを見ながら家を選択出来るという点では、安心できます。しかし、購入時に押さえておきたいポイントがいくつかありますのでそれを紹介しましょう。まずは、建っている土地を見てみましょう
手段その1~その5全てに通じることでもあるのですが、初めに押さえておきたいのは、家が建っている敷地の状況です。特に造成地などの場合は、切り土、盛り土のどちらの上に建っているかも重要です。切り土というのは、もとの土地の形から切り込んで土地を形成したものを言い、この場合は土地がしっかりしている場合が多いです。逆に盛り土というのは、もとの敷地から土を盛って造成しますので、造成の精度によっては地盤沈下する可能性なども出てきます。また敷地の沈下は、補償されることが基本ありませんので注意が必要です。建売住宅・中古住宅を見学するのはいつがいい?
実際に家が建っているのが強みの建売住宅・中古住宅。家を見る時は、「朝、昼、夜」、「晴れ、曇り、雨」のそれぞれの日に見学することがポイントです。なかなか時間が取れなくて何度も家を見ることが出来ない、という方の場合は、雨の日に家を見に行くことをお薦めします。雨の日が家の中の条件として一番悪く、その状況を押さえておいたほうが実際に住み始めたときに役立ちます。外壁の汚れ具合や、雨漏りがあるかどうか、暗い日に家の明るさがどれくらい取れているか、室内の湿気具合はどうかなどを調べることで、思わぬ欠点が見えてくるかもしれません。また、出来る限り住まわれる全員で見に行くことをお薦めします。家に対して感じる部分が人によって大きく違うこともあり、一人で見るのと住む人全員で見ながら家の感想を述べ合うのとでは、視野の広さが全く変わるからです。また住む人の意見を聞きながら決定することが「幸せな家」を手に入れる重要なポイントにもなるでしょう。
将来のアフターメンテナンスのコストも忘れずに
建売住宅・中古住宅の費用をみる場合、積み立てる必要のあるアフターメンテナンスのコストも忘れずに試算することが重要です。近年、建売住宅・中古住宅に使われている屋根や壁などの素材は、それぞれ10年~15年ごとに足場を組んで修繕する必要が出てきます。地域性はありますが、外壁の吹き替えは30坪ぐらいの家で100万円以上かかることが多いでしょう。同時に屋根の塗り直しをすると数十万円かかります。そうなると、30年間で最低二百数十万円以上必要になります。30年後、その家にさらに住もうとする場合は、水回りのリフォームや外壁と屋根の修繕なども発生します。中古住宅の場合は、築年数から逆算してみましょう。
30年後に大きくかかる費用もある
私の事務所で築30年の家の改修リフォームの相談をいただいた時に出した見積もりですが、水回り、外壁、屋根の改修で500万円かかりました。新築から30年目まで最低二百数十万円の積立と30年目で500万円近くの改修費用のローンを組むかそのための積み立てをする必要が出てくるのです。ファイナンシャルプランナーにも相談して、住宅ローンの金額が無理なく組める工夫は大切です。次のページに進みます。